お店でエンジンオイルなどが売られてる棚の近くに、ガソリンに混ぜることで性能アップを狙う添加剤があります。
「んっ?なんだこれ?」
と一度は目にしたことがあると思いますが、種類もたくさんあって近寄りにくい雰囲気をかもし出してますよね。笑
「混ぜるだけで車に良いなら入れてみようかな?」と、そう思った事もあると思います。
そこで気になるのは本当に効果はあるのか?そしてどのような効果があるのか?ですよね!
今回はガソリン添加剤の効果について解説していきます。
ガソリン添加剤はどんな効果があるのか
ガソリン添加剤の効果としては、メーカーごとで言い回しが違ったりしますが、基本的にはどれも同じ効果があります。
主に以下のような効果があるとされておりますね〜。
- 燃焼室やインジェクターに溜まったカーボンの除去
- ガソリンタンク内の錆防止と水抜き効果
- 燃料系統の汚れを除去し燃焼効率をあげる
「何だか難しいこと言ってんなー!」
簡単に言えば、走るために必要な爆発を起こす燃焼室の汚れを落として、燃費やパワーを向上させるという効果です!
あとはエンジンの点火がスムーズになり、車内への振動が軽減されることもありますね〜。
ガソリン添加剤の他にもエンジンオイルに入れるものがありますが、似てるようで少し違うんですよ。
オイル添加剤の場合は、常にエンジン内の金属部品が擦れ合ってる部分を洗浄・保護するために使うものです。
一方、ガソリン添加剤はどういうものなのか?
ガソリンの通り道と爆発を起こす場所をクリーニングするものです!
ガソリンは要するに燃料です。僕らがご飯を食べないと動けなくなるように、車もご飯である燃料(ガソリン)が無いとそのうち止まります。笑
車のエンジンがかかってる時は、常にこのガソリンが供給されて点火プラグの火花により爆発を繰り返してる状態です。
なので、車の走行距離が伸びてきた分だけガソリンが通って、タンクから燃焼室までの経路に汚れがたまってきます。
あとは燃焼室で爆発を起こす時に、汚れであるカーボンが付着していくので正しい燃焼ができなくなるんですよ。
洗浄効果のある添加剤を、ガソリンに薄めた状態で燃焼室内まで流すことで、経路と燃焼室内にある各部品についた汚れを除去しようじゃないか!
という目的で使われているんですね。
僕は当然ガソリンタンク内やガソリンが通る経路、燃焼室は見たことがありません。
なのでそんなとこ綺麗にするにはオーバーホール(エンジンの分解洗浄)するしか無いと思っていました。
しかし、ガソリンに薄めて通してやることでエンジン内も綺麗にするんだぁ〜。と思ったら効果にも納得がいきましたね。
そういう反面「ガソリンに別のものを混ぜても良いんか?」と思う部分もあったので、初めて使うのには抵抗がありました。
例えると食べ物に変なもの混ぜられて、それを食べてるのと同じことじゃないですか?笑
でも今では日産などの大手メーカーからも商品が出て、他のディーラーやオートバックスなどでも頻繁に使用されています。
なので、車への悪影響の心配はほとんど無いと思うようになりましたね〜。実際には専門家じゃないので大きな口では言えませんが・・笑
添加剤は本当に効果が出るのか?
添加剤の効果については大体わかってもらえたと思います。
気になるのは「本当に効果は出るのかい?」って事ですよね?
結論から言ってしまうと、車の状態や人の感じ方で違うんです。笑
車にも添加剤を入れて燃費やパワーが良くなる場合とならない場合があります。
また、振動がおさまった!とかエンジンの調子が良い!というのは運転する人の感じ方で変わってきますよね?
なのではっきりと効果が出ればわかるんですが、症状が軽い場合は気持ちの持ちようで実感できる人とできない人に分かれます!
「はっ?じゃ使わない方が良いんじゃね?!」と思うかもしれません。
確かに日頃の運転に不満を感じてないならば、使わない方がお金も掛からなくて良いのかな〜。
というのが正直なとこですね。笑
「この車を潰れるまで乗りたい!」
「車が好きで良いことは何でも試してみたい!」
そんな人はガソリン添加剤を使う価値があると思いますよ!
効果があっても実感できないかもしれないのは残念ですが、それが何年・何万kmとなってきた時の車のコンディションが変わってきますからね〜。
大きな効果を期待してたのなら、いきなり夢の無いようなこと言ってすみませんm(_ _)m
ネットで高評価の口コミが多いのは確かですが、新車の性能を取り戻す!などのズバ抜けた効果は期待しない方がいいですよ。
「ヤベェ〜!振動も無くなって、燃費も上がった。マジリスペクト!」みたいなのは特にです!
タンクいっぱいのガソリンにボトル1本添加剤を薄めて使うだけで、大きなエンジンの性能を取り戻せたら誰も苦労しませんからね〜。笑
ただ、上でも言ったように全く効果が無いのも嘘になりますので、そこはご理解下さいね。
微々たるもんでも、洗浄とコーティング成分が供給されれば少しの効果はあります。
「なーんか振動が小さくなったような?」
「アクセルの感度が良くなった気がするぞ?」
など人によりますが、このくらいの小さな変化は期待できるので、気になるなら一度試しても良いんじゃないでしょうか!
参考までにですが、僕が父から譲り受けた車はすでに20万km走ってました。
車を買い替えるまでに24万kmまで乗りましたが、いたって健康で特に燃費悪化や振動も気にならなかったんですよ!
後から聞いた話だと僕に車を譲る直前まで、5000kmごとにガソリン添加剤を入れてたみたいです。それはもう何年もの間・・・
ちなみにオイルの添加剤も欠かさず入れてたみたいですよ〜。笑
それが直接関係するとは言えませんが、定期的に使うことで20万km走っても大丈夫なレベルには持っていけるのかなぁ〜。と思いましたね(^ ^)
ちなみに僕もその車には、1万kmごとにシュアラスターのLP-12という添加剤を使ってました。笑
添加剤は定期的に入れてこそ、本来の効果が発揮できるという事ですね!
添加剤での効果は車の状態で変わる!
意外と思うかもしれませんが、エンジンの回転数を上げて長距離を走る車は、比較的エンジン内部はキレイである事が多いんですよ!
逆に、エンジンが冷えた状態で短距離を運転する場合や、エンジン回転数も2000〜3000rpmまでしか上げない車は汚れてる事が多いです。
エンジンが暖まった状態で、しっかり回転数を上げて走る方が、長持ちするし性能も保たれるという事ですね。
「走行距離増やしたくないからちょっとだけ乗ろう!」
「エンジンが唸って、燃費が下がりそうだから低回転で走ろう!」
といった行為はエンジン内部の汚れを蓄積し、性能ダウンにつながります。
このような走り方をしてる場合も、ガソリン添加剤を試す価値があるかもしれませんね〜。
僕も以前は上記のような、チョイ乗りやゆっくり運転が多かったです。
「この乗りかたの方が車に良い!」と思ってましたから。笑
この話を聞いてからは、なるべく短時間でエンジンを切らないようにしたり、広い道路や高速道路では回転数を上げて走るようにしました。
と言っても、暴走運転はダメですよ?危険ですから。笑
高速では合流の時にアクセルを床までベタ踏みしたり、一般道は先頭で信号機に引っかかった時に時速60km/hくらいまでアクセル踏んだりしてましたね〜。
ガソリン添加剤には『少走行車用』と『過走行車用』があります。
これは洗浄効果を強くするか?コーティング保護効果を強くするか?で変わってくるためですね。
新車や走行距離が少ない車であれば、エンジン内の金属パーツも磨耗してないので、洗浄効果を強めにしても問題ありません。
逆に走行距離10万kmくらいの過走行車ではどうでしょう。
すでに相当な距離を走破して、エンジン内のピストンやシリンダーも磨耗していますよね?
この状態で洗浄効果の強い添加剤を使うと、良い感じに磨耗箇所におさまってた汚れがキレイに除去されて、パーツ間に隙間を作ることに・・・
すると添加剤が逆効果になって、燃焼効率が下がって性能ダウンになる恐れがあります。
それを防ぐために過走行車向けのガソリン添加剤は、コーティング効果の方が強くなっています。
このコーティング皮膜が、洗浄した金属の隙間をふさぐ形に働くので、グッドというわけですね〜。
「距離走ってる車だから洗浄効果が強い方が良いでしょ!」
という気持ちをおさえて、走行距離が10万km間近もしくは過ぎてる場合、コーティング効果のある添加剤を使うようにして下さいね!
添加剤を入れる時の注意点
添加剤をちょっと入れてみようかな?という気持ちになりましたか?
もし、入れるとしたらいくつかの注意事項を守る必要があります。
これを守らないと、効果が無いだけでなく、逆に性能がダウンしてしまう可能性もあるので、気を付けましょう!
そこで、僕がガソリン添加剤を実際に使って感じた注意点3つを説明していきますね。
取り扱い説明書にも書いてあると思いますが、予習のつもりで確認してみて下さい!
ガソリンを入れる直前に入れる
まずは添加剤を入れるタイミングですが、ガソリンを満タンにする前に入れて下さい!
ガソリンが満タンの状態で入れてしまうと、添加剤だけを入れてはい終わりー。になります。
実はこれだと不十分で、入れた添加剤を十分にタンク内で均等に希釈されるようにしなければなりません。
そのためには、添加剤を入れてからガソリンを入れて、注入の勢いで撹拌させるわけですね!
燃料タンクが少ない状態で入れる
これも上記とほぼ同じ理由です。
極端ですが、50ℓのタンクにガソリンが45ℓ入った状態で添加剤を入れたらどうでしょう。
これだと5ℓ分しかガソリンが入らないので、注入量が少なくタンク内も十分に撹拌させることができませんよね?
なので、給油ランプが点灯するくらいまでガソリンを減らしてから添加剤を入れるようにしましょう!
すると、下から全体をグルグルかき混ぜることができて効率が上がりますので〜。
ちなみに燃料の給油ランプがついても焦る必要はないですよ!
給油ランプがついてからも、一般道を50kmは走れるようになってるのでかなり余裕はあると思います。
→ガソリンの給油ランプがついてから何キロ走れる?慌てなくても大丈夫!
ガソリンとの比率は守る
最後はガソリンと添加剤の比率です。
これはガソリンタンクの容量に対して、添加剤をどのくらい入れるか?ということですね。
この比率を間違うと、効果が得られなかったり逆効果になる恐れもあるので注意して下さい!
『タンク40ℓ〜60ℓに対してボトル1本入れて』みたいな感じでよく表記されています。
一般的な乗用車はこのくらいのタンク容量なのでそのままボトル1本入れるだけで良いんですが、問題は大型車と軽自動車です。
これらはタンク容量が大きかったり小さかったりするので、適切な比率で入れることが難しいんですよ。
参考までに、以前乗ってたセルシオのタンク容量は84ℓありました。
「24ℓ分足りないじゃん!」となったので、規定の40〜60ℓの間をとって50ℓあたりに1本にしようと考えました。
「タンクが84ℓだから大体1.5本だな!」てことで、1回あたりに1本+半分を入れていましたね〜。
軽自動車だとタンクも小さく30ℓくらいしか無いので、1回あたり半分や3分の2入れる。など自分の決まりを作った上で入れると良いですよ!
最後に
ガソリン添加剤の効果について書いてきました。
僕自身は添加剤で体感できるほどの大きな効果は出ませんでしたが、少なくとも車を長持ちさせたり内部を綺麗に保つという点ではアリです!
ガソリン添加剤はすぐ効果が出るものではなく、定期的に入れ続けることで本来の効果を発揮すると思い使用することをオススメします。
今後も車を大事に乗っていきたい気持ちがあったら、試しに使ってみると良いですよ〜!
エンジンオイルの添加剤を入れてみようか悩んでる方は、コチラの記事も見てみて下さい!(^^)
コメント