「走行距離が少なめで、5万km以下の車が良いです!」
中古車を探したりする時、よく耳にする言葉ですね。
車の寿命を判断するのに、数値で確認できる事の1つに『走行距離』があります。
走行距離が少ないとまだ乗れる。多いとそろそろ寿命だ。と考えるのが一般的ですよね?
エンジンや、サスペンションなどは走行距離が長くなればなるほどガタも来るし、故障も増えます。
僕も今まで中古車を探す時は、重視してきた事ですから。
あなたも今乗ってる車が、どのくらい乗れるか気になるはずです。
「まだ、5万kmだから大丈夫!」
「10万km越えたからそろそろ壊れるかな?」
そこで、今回は車の寿命の走行距離と、その関係性について見ていきたいと思います!
走行距離での平均寿命は?エンジンは大丈夫?
車の寿命と言われる走行距離は約15~20万kmと言われています。
年数で表すと、一般的な走行距離が年1万~1万5000kmくらいなので、10年以上も乗り続けることができるんですね。
しかし、実際のところ走行距離が寿命に直接関係してるわけではないんです!
5万km走らずにダメになる車もありますし、30万km走る車だってあるくらいですから!
車の心臓とも言われるエンジン。
これが壊れると、走れなくなると思ってる人もいると思いますが、違います。
エンジンはとても丈夫に作られているので、むちゃくちゃな運転をせずに、オイル交換をきちんとやっていれば20万kmは走れます!
「ディーゼル車は30万km走っても余裕なんだぞ。」と実際に昔のランクルに乗ってた会社の上司が言っていました。
ではなぜ、同じ車種で寿命までの走行距離が違うのか?
それは、メンテナンスや環境が大きく影響してくるんですね。
日頃からオイル交換や、足回りの点検、メンテナンスなどをきちんとやっていれば20万kmぐらいは走れます!
実際に、僕が父親から譲り受けた車も、23万km走ってましたが、乗り換えるまで元気に走ってました。
周りからも、とても過走行車とは思えない!と驚かれてましたね。
でもそれは、きちんとメーカーが決めた推奨交換部品を交換してたからではないかと思います。
普通に走っていて、エンジンの振動に異変を感じ、すぐにディーラーに見せに行った事があります。
やはり部品の故障で、点火システムの制御系の部品が壊れていました。
「このまま走り続けてたら、エンジンのバランスが崩れて、内部の磨耗が進み寿命を縮めてしまうところでしたよ。」
そう言われて、何事も早期発見が大事だなぁと感じました!
この事から、エンジンや車自体の寿命、何km走ったから壊れる。ではなくて、部品の故障やメンテナンス不良の関係が大きいですね。
走行20万kmまで走れない原因
大きな部品が壊れた時に、多額の修理代を払うよりも廃車にして、新しい車を買う人も多いです。
なので、平均の走行距離が15~20万kmになってるんだと思います。
では、どんな原因で車が壊れてしまうのでしょうか?
距離を走ってれば、足回り部品やエンジンの補機類などの故障が増えます。
足回り部品も色々ですが、例を上げると、サスペンションなどのブーツ(ホコリ防止のゴム)が考えられます。
これ自体は定期的(10万km毎ぐらい)に交換すれば、1万円ぐらいの費用で済みます。
でも、これを放置しておくと、雨水や砂利などが入って、サビや動かなくなります。
こうなると、足回りのアームなどの10万円以上払って修理しなければなりません。
エンジン部品ではタイミングベルトも大事な部品ですね。
これは10万km毎に交換が推奨されており、費用は3万~6万円くらいでしょうか?
僕が以前乗ってたセダンの場合、55000円くらいで交換できました。
このタイミングベルトの交換を「まだまだ大丈夫!」とケチって、万が一走行中に切れてしまうとどうなるか・・・
エンジンの精密に組まれた、あらゆるタイミングが狂い、一発でエンジンが壊れる。と言われています。
なので、10万km走ってたら交換しないと車検も通してくれない場合もあります。
エンジンが壊れたら50万円コースですからねぇ~。
あとは、エンジンオイルの低下、冷却水の減量などによるオーバーヒートです。
オーバーヒートはエンジンが熱くなりすぎる事で、すぐにエンジンを停止し冷やすなどの処置をしなければなりません。
でないと、ガスケットが破損したり、最悪内部が焼き付いてしまい、再起不能になってしまいます。
これらの故障に限らず、走行距離が10万kmを過ぎたぐらいから、ジワジワ部品は壊れるので、メンテナンスが重要になってくるんですね。
なので、車検毎に交換を勧められる部品が増えてきて、車を手放してしまう人が多いように感じます。
僕もセルシオに乗ってて、10万kmを迎えた車検では、部品交換で20万円の合計30万円以上もかかってしまいました。
その後、1年で車を売ってしまったんで、勿体無いことしたな~とも思ってます。笑
軽自動車はすぐ壊れる、高級車は長く乗れる!は間違い?
「軽自動車だから10万km過ぎたら壊れる」
「高級車だから20万kmは大丈夫!」
このように思っていませんか?
結論から言うと、それは思い込みです。
僕もそのうちの一人だったのですか、どうやら違うみたいです。笑
軽自動車と高級車のエンジンの耐久性はそんなに大差はありません。
軽自動車は安くて、パワーも無いからすぐ壊れる。というイメージがありますよね?
でも、決してそんな事ないんです。
高精度で作られてないと、まともに車は動きませんし、何よりあんなに良い燃費を出せるわけがありません。
そういう点でも、軽自動車のエンジンも精度良く作られていることがわかります。
しかし、エンジン以外の部品に関しては、どうしても妥協しがちです。コストを安くしないといけませんからね~。
ボディ部分のサビや変形、足回り部品の故障などが、高級車に比べて多いです。
僕の友達が乗ってた古い軽自動車も、乗り降りする度にギジギシ鳴ったり、ハンドル切って曲がる時にミシッと鳴ったりします。笑
このような不具合や故障が多いわけで、10万km過ぎたら壊れる!というのはちょっとした勘違いだと思います。
車検の代車とか、代行とかで使われている軽自動車は、意外と10万km超えてるものが多いんですよー。
一方、高級車ではどうでしょうか。
エンジン、足回りとも丈夫に作られているので、これらの故障はあまりないのが事実です。
しかし、パワーウィンドウやサイドミラー、サンルーフ、他電装部品など細々した部品の故障が10万キロ過ぎた頃から目立つようになってきます。
サイドミラーが片方だけ電動で動かなくなったり、サンルーフやウィンドウの反応が悪くなったり、電動シートの動きが重くなるなど。
どれも修理代が高いんですよね。部品代だけでも軽自動車の倍くらいしますし、工賃も割高です。
僕が載ってたセルシオも、電動で動くタイプのハンドルも動かず、冬場になると右のサイドミラーが動かずといった状態で乗ってました。
だって、その二つを修理するだけで15万円は超えます。と言われたら足踏みしますよ。笑
このように、高級車はエンジン、足回りの不具合は少なくても、他の部品で故障が増えるために修理費がかさんで手放す人が多いですね。
車の乗り換えは走行10万kmを目安に!
長く乗るのに走行距離は関係無いといってきましたが、やはり10万kmを超えるとイメージは悪くなりますよね~。
なので、車を手放すか、それとも長く乗り続けるのかを決めるのは10万kmを境にした方がいいです。
走行10万kmに到達すると、一気に大きな部品交換も来たり、査定額も大幅に下がるか、0円の可能性もあります。
車を手放すつもりの人は10万km走る前の95000kmまでには査定に出すなどした方が良いですね。
95000kmと100000kmのイメージの差は大きいし、その分部品の交換費用も払う必要は無いですから!
「20万kmまでは絶対乗ってやる!」って人はそれなりの覚悟が必要になります。
僕も10万km走った車の車検で、通常の3倍の30万円だった通り、まずドカンと部品の交換費用がいるからです。
他にも、エンジンオイルでは、今まで安いオイルをこまめに交換してた場合も、高性能のオイルに切り替えることをお勧めします。
安いものは鉱物油と言われ、メーカーが純正で入れてるオイルで、高性能のものは、部分合成油や化学合成油です。
量販店では、松竹梅のようにオイルの格付けがされています。
この上のランクのオイルにした方が、エンジンの劣化を遅らせて、故障の予防になりますね。
また、車の部品は、その車が製造中止になってから10年経過すると作らなくなります。
ということは、故障しても部品が無い!ということになりかねません。
そういった場合は、特注で作ってもらうか、中古品を探すしかなくなるんですよね。
特注品だと金額が高いし、中古部品は信用できない・・・
このように、車を20万、30万kmと長く乗り続けるためには、修理費や維持費がたくさん必要になってくるので、しっかり考えた方がいいですよー。
僕みたいに、10万kmを迎えて車検で30万払い、10万5千kmで売ったりしたら、すっごーく勿体無いんで!!
でもまぁ、次に手にしてくれる人が、喜んで乗ってくれるのならそれで良しとしますか!笑
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