車を運転中夏には涼しく、冬には暖かくするためにエアコンを使いますよね?
もし、エアコンが効かなくなると、冬は衣類をたくさん着こめばまだマシですが、夏場なんてやってられません!
汗が噴き出てくるし、シートは濡れるし、ベタベタ気持ち悪くなります。
また、うちの息子はとても暑がりで、冷房をつけていても、汗をかいてしまいます。
もし、夏日にエアコンが効かなくなると、お子さんの熱中症の恐れもあるので心配になりませんか?
今回は、エアコンが効かない主な原因や修理代について書いていきたいと思います。
「あれっ?エアコンの調子がおかしいぞ!」
という時に、速やかに対応してもらえるように、参考にしてもらえると嬉しいです。
また、エアコンと聞くと冷房も暖房も同じ仕組みだと考えるかもしれませんが、実は違います。
基本的にエアコンを使うのは以下の2点の時です。
・冷たい風を出したい時(冷房)
・車内を除湿したい時(曇り解消)
暖房はエンジンの熱を利用して温風を作り出します。
なので、エアコンのスイッチを入れてしまうと、逆に燃費を悪くしてしまう原因となるので、始めに頭に入れておいてくださいね!
冷房が効かない主な原因
エアコンから冷風が出てこないと、気分悪くなりますよね?
「原因もわからないし、どうしよう・・・」
冷房の効かない原因は以下3つがあげられます。
- エアコンガスの不足・漏れ
- コンプレッサーの故障
- コンデンサーファンの故障
それでは、1つずつ見ていきましょう!
エアコンガスの不足・漏れ
冷房はコンプレッサーで圧縮したエアコンガスを気化させることで周りの熱を奪い冷風を作り出しています。
「なんか、風が生ぬるいなぁ!」など、効きが悪い場合は、エアコンガスの不足が最も怪しいです。
また、風が冷えるまでの時間が長くなってきたら、同じくガス不足での能力低下が考えられます!
エアコンガスは簡単に減るものではないですが、長年使ってるとジワジワ減ってくるんですね。
なので、風が冷えなくなってきたら、点検してもらい、ガスを補充してもらう事で、直ります。
エアコンガスの補充は、3000~5000円くらいでやってもらえますよ!
そんなに高くないので、気になったら「エアコンの効きが悪いんですけど~」と、気軽に点検に出してみると良いですよ!
エアコンガスの不足じゃなく、配管などからの漏れの場合もあります。
漏れが激しい場合を除いては、タイヤの空気圧と一緒で、音や見た目だけでは漏れてるかの判断は難しいです。
症状としては、ガス不足の場合と似ているので、まずはガスの補充をしてみるといいです。
そして、あまり期間が経っていないのに、エアコンが効かない状態になるようであれば、ガス漏れの可能性が高くなります。
修理は素人では難しいので、お店にお願いしましょう!
エアコンガスの漏れ修理は、2、3万円くらいかかります。
コンプレッサーの故障
コンプレッサーはエアコンガスを圧縮するためのもので、エンジンの回転をファンベルトで伝達して、動かしています。
ガスが十分に補充してあっても、圧縮出来なければ冷風が作り出せません。
なので、これが壊れると、冷風が出なくなります。
コンプレッサーが壊れた場合の修理費用は、5万円以上必要になるので、痛い出費ですねー。
コンプレッサーは「A/C」スイッチを入れて、1秒後ぐらいに「カチッ」と音を出して動き出します。
それと同時に、アイドリング回転数が100~300rpmぐらい上がります。(冬場は特に回転数が上がる傾向)
この作動音とアイドリング上昇が見られない場合は、コンプレッサーが動いていないので、修理に出すしかありません・・・
春や秋の過ごしやすい季節ならばいいですが、灼熱の真夏に壊れたらやってられないですよね?
症状に気付いたら、すぐお店で見てもらった方が良いですね~。
ちなみにコンプレッサーの「カチッ」という作動音は、車内からだとあまりわかりません。
ドアや窓を開けて、注意深く聞いてみて下さい。
「あぁ~。この音のことね!」と思うはずですよ。
僕も今まで意識してませんでしたが、言われてみれば鳴ってた気がする~。ってくらいの音です。笑
コンデンサーファンの故障
コンプレッサーで圧縮された高温の気体を冷やして液体に戻す役割があります。
ここで、十分に液体にしておかないと、『気化熱を奪い冷風を作り出す』事ができなくなります。
なので、冷えるには冷えるけど、生ぬるいって事になりますね。
この間、実家の車を運転した時の事なんですが、車のエンジンをかけても「なーんか、全然風冷えないじゃん!」
と、冷房が全然効かなかったんですね。
それで、普通に走り始めたら冷風が出てくるようになりました。
駐車場に車を停めて、アイドリング状態でエアコンをつけていても、徐々に車内が熱くなってきて、たまらず車外に出たところ、
「外とあんま気温変わんないじゃん!」
知らずのうちに、冷風が送風に変わってたんですよね。笑
このように、走行中はエアコンが効いてるけど、アイドリング中はだんだん冷風が出なくなってくる。
というような症状がコンデンサーファン故障の特徴なので、同じ症状の場合は修理が必要になります!
コンデンサーファンの故障の修理費用は、3万円前後くらいです。
暖房が効かない主な原因
暖房はエンジンの熱を利用するので、エアコンは入れる必要は無いと話しました。
エアコンを入れていても、切っていても仕組みは同じになります。
暖房で温風が出てこない原因は以下の2つです。
- サーモスタット不良
- エンジン冷却水の減少
それぞれ見ていきましょう!
サーモスタット不良
サーモスタットとは、簡単に言うとエンジン冷却水の温度を制御する調節計のようなものです。
エンジンは常に高温になるため、エンジンを冷やすために、冷却水がグルグルと循環しています。
この冷却水の温度を監視して、低ければそのまま循環。『約80℃』くらいになると、ラジエターへの経路を開き走行風により、温度を下げます。
なので、エンジン冷却水は走行中は、80~90℃くらいをキープしていることになり、この冷却水の熱を利用し温風を作り出しているのです。
もし、サーモスタットが壊れると、エンジン冷却水が30℃くらいなのに、冷却に切り替わったりします。
それで、温度が上がりきらずに、温風が作り出せなくなるんですねー。
逆に、エンジンをかけてすぐは、冷却水の温度が低いので、冷たい風が出てきます。
しばらく走っても、いっこうに温風が出てこない場合は、サーモスタット故障が怪しいです!
サーモスタット自体は簡単に交換できるもので、交換修理費も1万円以下でできます。
エンジン冷却水の減少
サーモスタットの話から、エンジン冷却水で温風を作ってることはわかったと思います。
この冷却水が規定値よりも減少していると、温水の量が足りずに、車内に温風を送る事ができなくなるんですね。
暖房の効きが悪い時は、エンジン冷却水の量を確認してみましょう!
エンジンルームを覗くと、赤や緑の液体が入った白いタンクがあるはずです。
このタンクに『HI』『LOW』などの表記があり、この間に液面があれば正常ってことです!
この低いレベルより、下にあるならばエンジン冷却水の交換か補給が必要になります。
そもそも、冷却水が減ると、エンジンが高温になり過ぎてオーバーヒートの危険も出てくるので、早めにお店に持って行った方がいいです。
エンジン冷却水の交換は2年毎の交換が推奨され、5000円前後でできます。
僕も以前、冷却水が減るので、補充してごまかしてた事があります。
だんだんとひどくなり、1週間おきに補充しないといけないレベルまで悪化してました。
「これは、どっかから漏れてるのかぁ~?」
と周りを確認すると、ラジエターの周囲外壁部分に赤い粉をふいたようなものが・・・
冷却水が漏れて干からびた跡だったんですね。
それで、ラジエターを丸ごと交換することになりました。
ラジエターの交換費用は、4万円くらいでした。
冷却水の補充にお金を使うより「早く点検出して、交換しておけばよかったー!」と思いましたね~。
エンジンルームを開ける機会があれば、中を見渡して異常がないかの確認をするのも大切ですよ!
最後に
エアコンが効かない原因は細かく分けるとファンの不良、コンデンサの不良、コンピュータの不良など山ほどあります。
今回は代表的な原因を紹介しましたが、よく分からなければ、ショップやディーラーに持ち込んで見てもらうのが一番ですね!
快適なドライブを楽しむためにも、日頃から気にして「何か変だな?」と思ったら、すぐ確認してみると良いですよ。
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