冬に車に乗る際、気をつけたいのが、路面凍結や積雪によるスリップです。
スリップを防止するには、スタッドレスタイヤがよく使われますね。
他にも、チェーンやタイヤカバーなどありますが、今回は寿命の見極めが大事なスタッドレスタイヤについて解説していきます。
スタッドレスタイヤの寿命を判断するには、主に以下の3つで確認します。
- タイヤの使用年数
- タイヤの残り溝
- ゴムの硬化具合
通常履いているサマータイヤとは違い、
ゴムが柔らかくて劣化も早い特徴があります。
きちんと劣化を見極めないと、いざ氷上の上を走行した時にスリップしてしまう危険があるんです!
「タイヤのグリップ具合はどうかな?試しに氷の上を走ってみよう!」
なんてことは普通できませんよね?笑
安全に乗るためにも、そのスタッドレスタイヤは使って良いのか悪いのか?判断出来るようにしておくと良いですよー。
スタッドレスタイヤの寿命年数は?
冬用タイヤであるスタッドレスタイヤの平均寿命は約3年と言われています。
スタッドレスタイヤは通常のタイヤに比べてやわらかいです。
なので、乾いた路面を走ると摩耗が増え、表面が削れるスピードも早くなります。
また、年月が経つことによりゴム自体が硬化してしまうんですよね。
夏用タイヤと冬用タイヤの硬さを同じレベルで判断しないようにしましょう!
夏タイヤとあまり変わらなかったから大丈夫と思っていても、スタッドレスタイヤとしては性能が発揮できない場合が多いです。
スタッドレスタイヤは1年中使用できますが、オススメしません。
先にも言った通り、摩耗が早まるからです。
春から夏もスタッドレスタイヤを履いてる車を見かけることが、その場合タイヤの寿命は3年は持たないでしょう。
早ければ1年くらいで、溝が無くなる可能性もあります。
毎年スタッドレスタイヤを買い換えるよりも、少し面倒でも、夏タイヤとうまい具合に入れ替えて使った方が良いですね。
とは言っても、冬だけスタッドレスタイヤを使っていても3年持たない場合もあります。
タイヤの寿命ってのは、環境や走行状態に大きく左右されますからね〜。
そんな場合に寿命を判断するには、タイヤ溝とゴムの硬化具合を見る必要があります。
これらも1つずつ見ていきましょう!
タイヤ残り溝で寿命を判断
タイヤには、走行可能なタイヤ残り溝の目安としてスリップサインがあります。
これ以上タイヤが減ったら危険ですよー!車検にも通りませんよー!って目印ですね。
ところが、スタッドレスタイヤにはもう1つ目印があります。
プラットホームと呼ばれ、スタッドレスタイヤとしての性能が発揮できる限界ラインです。
これは、スリップサインよりも高い位置にあり、溝の最も引っ込んだところから、5ミリの位置にあります。
- スリップサインが1.6ミリ
- プラットホームが5ミリ
新品のタイヤ溝量が10ミリなので、半分摩耗したら冬用タイヤとしては寿命ってことです!
たとえ、プラットホームのところまでタイヤが減っても、まだ溝もあるしスタッドレスタイヤ特有の細かい溝も存在します。
なので、夏タイヤのようにぱっと見では判断できないので気をつけてくださいね。
意外とこれを知らない人が多く、「まだ溝あるからいいじゃん!」と乗り続けてる場合もありますが非常に危険です。
過信ほど危ないことはありませんからね。
雪道は滑り出したら最後、滑りっぱなしになります。
さらに、いつどこで滑るかがわからないから怖いんですよねー。
あなたも、スタッドレスタイヤは履くようになったら、小まめに点検しておくと良いですよ。
雪国でない限り、毎日の点検は必要ないですが、氷点下に冷え込んだり、雪予報の日は必ず点検した方が良いです!
このプラットホームを見分ける方法として、タイヤ側面に『⬆︎』のような矢印があり、その延長線上にあります。
スリップサインが『▲』マークで、間違いやすいので注意しましょう!
ただ、プラットホームまで摩耗して、スタッドレスタイヤとしての
任務を全うしたタイヤでも夏タイヤとして使用することができます。
スリップサインまで達してなければ整備不良として警察に呼び止められることもありませんので、覚えておくと良いですよ〜!
ゴムが硬化していないか確認
タイヤの溝が減っていなくても、表面が劣化し硬くなってしまうと、性能が発揮されず危険です!
スタッドレスタイヤはグリップ力を高めるため、普通のタイヤに比べると、やわらかく作られています。
そのやわらかさを生かして、タイヤ表面の線状の溝に水分を逃し、氷の上でもグリップすることが出来るんですね。
タイヤが硬化してしまうと、乾燥路面では良いですが、氷の上だとツルツル滑ってしまいます。
なので、スタッドレスタイヤはゴムの硬化具合が重要になってきます!
保管状態が良くても、ゴムは劣化してしまうもので、5年も経過すると硬くなってしまいます。
逆に保管状態が悪いともっと早く劣化が進んでしまうんですよ。
冒頭でも言いましたが、ゴムの劣化具合も考慮して、寿命は3年くらいでしょう。
タイヤのやわらかさの判断は?
肝心なのは、「どのくらいのやわらかさなら使用してOKなの?」ですよね?
これはどうしても感覚になってしまうので、プロにお任せするのが一番です。
でも、タイヤの硬さを測る器具もあるので、持っておくと、タイヤの管理には良いかもしれません。
ちなみに僕の場合は爪を使って判断します。
スタッドレスタイヤの場合、爪を立てて表面に押し付けると、爪が食い込む感じがあります。
新品のタイヤであれば、親指でこするようにするだけで、動くくらいやわらかいです。
硬くなってくると、爪が食い込まなくなり、爪がもげそうになります
このようにして判断するには、新品の状態を把握しておく必要がありますよね?
「スタッドレスタイヤ持ってないし〜」
「すでに履いて1年経過してるしー」
という場合は、冬にオートバックスなどに行くと、店頭にタイヤがズラ〜と並びます。
スタッドレスタイヤも多く並んでるはずです。
その並べられたタイヤに爪を押し付けることで、感覚はわかってもらえると思います。
ちなみに夏タイヤも新品の時は、爪が食い込むんですよー!
しばらく乗ってると硬くなってしまいますけどね。新品タイヤに交換した際は是非試してみてくださいね〜。
あと、ゴムが硬くなってくると、タイヤにひび割れが発生します。
特に車の重量が加わる側面部がひび割れしやすいですね。
ひび割れはタイヤが硬化しないと発生しないので、その場合はかなり劣化が進んでると思います。
そのまま乗り続けるのは危険なので、素直にスタッドレスタイヤを交換する方が安全のためにも良いですよ!
スタッドレスタイヤを冬以外に使うのは良くない?
スタッドレスタイヤを夏タイヤとして使うと滑りやすいとか、良くないとか言われますけど、僕はあまり違いは感じなかったです。笑
僕の場合、スタッドレスタイヤは冬に入る少し前に取り付けて、冬が過ぎてから夏タイヤに戻します。
なので、普通に雨の日、晴れの日、暴風の日など色んな環境で乗ってきましたが、特に乗り心地が悪いとは感じませんでしたね〜。
むしろ、スタッドレスタイヤがやわらかいからか、乗り心地が良くなったようにも感じました。
乗り心地は、個人で好みが違うのであくまで参考までに〜。
あと、スタッドレスタイヤ特有の接地面の影響なのか、走行時に「ゴーー」という音が出ます・・・
うるさいわけでは無く、普通のタイヤで走る車の走行音が少し大きくなったような感じですかねー。
僕は気にしてなかったんですが、嫁が嫌がるので、冬シーズンが過ぎたら早々と履き替えるように言われています。笑
最後に
スタッドレスタイヤの寿命に関して書いてきました。
最後に寿命についておさらいしましょう!
* タイヤの平均寿命は約3年
* タイヤ残り溝は5ミリまで(プラットホーム)
* ゴムが硬化してたり、ひび割れてたらNG
これらにどれか一つでも当てはまる場合は、スタッドレスタイヤの寿命であると判断できます。
冬場の走行はスリップが怖いので、これらのポイントを押さえて、スタッドレスタイヤの寿命を見極めましょう!
また、製造後5年以上経ってるタイヤは、硬化が進んでいる可能性が高いので交換したが良いですね。
自宅で出来るタイヤの交換方法は以下の記事を参考にしてみて下さい!
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