車のホイールの隙間から見えるブレーキキャリパー。
このブレーキキャリパーを塗装する事も人気カスタムの一つです。
でも、ブレーキキャリパーを塗装するのって大丈夫?費用はいくらかかるのか・・・。
このように不安に思う方も多いと思います。
- キャリパー塗装にはどんなメリット・デメリットがあるのか?
- キャリパー塗装の工賃って高いの?
- DIYで塗装して安く済ませる方法はあるのか?
- ブレーキキャリパー塗装の人気色、おすすめ色、向かない色は?
この記事では上記のような疑問を解決できるように、解説していきたいと思います。
ちなみに僕は今まで6台車を乗り継いで来ましたが、そのうち5台はキャリパー塗装をしています。
ブレーキキャリパーを塗装した上で不満なところも多少ありましたが、結果的に塗装して良かったと思っているので、この記事があなたの参考になればと思います!!
ブレーキキャリパーを塗装するメリット
ブレーキキャリパーを塗装するメリットは以下の3つです。
- 見た目がカッコいい
- 自分好みの色に塗装しイメチェンできる
- 洗車で汚れが落としやすくなる
見た目がカッコいい
まずは、何と言っても見た目ですよね!
純正ブレーキキャリパーの色はシルバーになります。
汚れが蓄積してくると、シルバーとグレーの中間色みたいなドンヨリした色になってきて、なんとも中途半端な色といいますか、パッとしません・・。
しかし、このキャリパーを塗装することで、驚くほど車がきれいにカッコよく見えてくるものです。
車好きの自己満が入っていることはご了承下さい。笑
自分好みの色に塗装しイメチェンできる
車の色も人それぞれ好みが違います。
ブレーキキャリパーの塗装も同じで、好みによって選ぶ色が違いますよね?
そのため、自分の個性が出るといいますか、自分好みにイメチェンできるのが魅力の一つです!
- 黒ボディにはゴールドのブレーキ
- 白ボディには赤のブレーキ
など、車の外装色とキャリパー色の組み合わせで何通りもあるため、色を選ぶ楽しさもあります。
洗車で汚れが落としやすくなる
これは付随効果といいますか、塗装表面がツルツルするため、ブレーキダストや汚れが洗車する時に落としやすくなるんです!
注意点としては、塗装が完全硬化する前に汚れが付着すると、汚れが落ちなくなる場合もあるということ。
なので、キャリパー塗装後はしっかりと時間を置くことも大切になります。
ブレーキキャリパー塗装のデメリット
一方で、ブレーキキャリパー塗装のデメリットは以下の通りです。
- 塗装工賃が高い(仕上がりで異なる)
- 部品交換がやりづらくなる可能性
- ホイール脱着時にぶつけて塗装が剥がれる
塗装工賃が高い
ブレーキキャリパー塗装の工賃は施工方法(仕上がり)により、大きく異なります。
詳しくは後述しますが、例えるなら以下のような感じです。
- ブレーキを外して塗装:工賃高い
- ブレーキは外さずマスキングして塗装:工賃普通
- マスキング不要でハケ塗り塗装:工賃安い
詳しくは後述しますが、塗装の仕上がりを求めるとその分手間も増えるため、工賃も高くなってしまうのです。
部品交換がやりづらくなる可能性
ブレーキキャリパーは、車体を止めるための重要なパーツのです。
消耗部品としてブレーキパッドがありますが、キャリパー塗装の際にパッドの一部や交換時に外すボルトなども塗装してしまうと固着して外れない・・。
という事になる可能性もあります。
特に工賃最安のハケ塗り塗装の場合、マスキングをしない分簡単ですが、塗装してはいけない部位も色を塗ってしまう可能性があります。
ホイール脱着時にぶつけて塗装が剥がれる
ブレーキキャリパーを塗装すると、ホイールを脱着する際にぶつけてしまい塗装が剥がれるリスクがあります。
一般的なキャリパー塗装では、ホイールをぶつけただけで簡単に塗装が剥がれます。
特にお店に売ってあるハケ塗りタイプがそうですね。
一方、塗装する際に車体から外し、しっかりと足付け(やすりがけ)を行いクリア塗料まで塗装されたキャリパーの場合、軽くぶつけたくらいでは傷はつくかもしれませんが、塗装が剥がれる心配も少ないと思います。
ブレーキキャリパー塗装の工賃は?
ブレーキキャリパーの塗装工賃は塗装方法により大きく異なります!
- ブレーキを外して本格塗装:10万円〜
- 周囲をマスキングして塗装:5万円〜
- ハケ塗りで塗装:1万円〜
お店や車・キャリパーの大きさにより工賃は変動しますが、大まか上記のように思って下さい。
【10万円〜】ブレーキ脱着し塗装した場合
キャリパー塗装で表面がツヤツヤ・強固な被膜の仕上がりを求める場合、ブレーキを車から外して塗装する必要があります。
工賃が高くなる理由として、以下があります。
- ブレーキキャリパー脱着
- キャリパー分解・マスキング
- 塗装前準備(足付け・脱脂)
- 塗装工程(カラーベース、上塗り、クリア)
- キャリパー取り付け&フルード交換・エア抜き
いかがでしょうか?
これらの工程を見たら、工賃10万円というのは妥当だと言えますね・・。
特にブレーキフルードの交換、エア抜きも必要となりますので、どうしても工賃は高くなります。
【5万円〜】周囲をマスキングし塗装した場合
塗装仕上がりは求めつつも、10万円は高いな・・・。
そう思う方におすすめなのが、キャリパー脱着なしでの塗装です。
キャリパーを脱着しないと、内側までしっかり塗装するのが難しいうえ、足付け(やすりがけ)も細かいところまでできません。
そういった点では塗装の被膜も弱くなってしまいますが、パッと見はかなりきれいな仕上がりになると思います。
ホイールを装着してしまえば、キャリパーの裏側は見えませんので、表面だけきれいに塗装できれば良い!という方におすすめですね。
【1万円〜】市販塗料をハケ塗りした場合
最も安価に済ませる方法が、一般塗料をハケで塗るタイプです。
オートバックス等でも4,000円程度で売ってありますね。
ジャッキアップしてホイールを外した状態で、脱脂と軽くやすりがけを行い、その後ハケで塗装していきます。
ブレーキ脱着やスプレー塗装がない分、工賃はかなり安く済むのがメリットですね!
オートバックス・イエローハットの塗装工賃は?
オートバックスやイエローハット、ジェームスなどの量販店でのブレーキキャリパー塗装工賃はいくらなのでしょうか?
結論としては、作業自体受けてもらえないこともあるようです・・。
もし、キャリパー塗装を引き受けてくれても、一般的なハケ塗り塗装だけかと思います。
しかも、塗装工賃は2万円〜取られると思うので、少し割高に感じます。
一方で、ブレーキ脱着での本格塗装は設備も無いと思うので、断られることでしょう!
もし、引き受けてくれても委託会社へ更に依頼すると思うので、工賃は更に上乗せされると思います。
ブレーキを外して、本格的に塗装したい方は量販店ではなく、他のプロショップに依頼するしかないですね!
僕が業者でキャリパー塗装しなかった理由
僕が過去乗ってきた車
- 80スープラ
- インスパイア
- 30後期セルシオ
- ムーブ
- 20ヴェルファイア
上記5車種のうち4台は自分でキャリパー塗装をしてきました。
なぜ仕上がりの良い業者に頼まなかったのか?
それは、まず高いから・・・
業者での仕上がりは確かに良いのですが、他にも色々ドレスアップしたいパーツとかある場合、どうしてもそちらに注力したくなってしまうんですよね・・。笑
それに、『自分でキャリパー塗装する』という喜び?達成感?みたいなのが欲しくて、すべてDIYでやってきました。
今この記事を読んでるあなたも、ブレーキの塗装はあくまで、『やりたい事の一つ』では無いですか?
キャリパー塗装だけやれば満足!というクルマ好きもあまりいないでしょうし、業者にキャリパー塗装を依頼する5〜10万円もあれば、シートカバーも買えるし、ダウンサスなども買えちゃいますからね。
僕はDIY塗装でネットで購入した耐熱塗料を使用していましたが、これだと1台分で約4,000円くらいで塗装できちゃいます!
ほとんどの場合、自分で塗装するなら手の届く範囲でハケ塗りすることになるでしょうね。
しかし、キャリパーの中までジロジロ見てくる人はいませんし、パッと見でやってる感が出てれば良いじゃないですか!?
これは個人的な意見なので、完璧主義で塗装もムラとか許せない!って場合なら、業者にお願いする方が良いと思います。
【コスパ最強】DIYでブレーキキャリパー塗装
市販のキャリパー塗料の仕上がり
上の画像が実際に自分で塗ったキャリパーになります。
これが3台目の施工ともあり、だいぶん上手に塗れてますね!笑
最初の車を塗った時は、塗料が段差になったり、変なとこに付着したりしてましたが、実際ホイールをつけてみたら気になりません。
この耐熱塗料の良いところは、重ね塗りができるところ!
さらには、写真でもわかるように、ステッカーも貼れちゃいます。
この状態で、1年くらい乗っていましたが、ステッカーが溶けてしまう事などもなかったですよ。
行きつけのショップのロゴを入れたステッカーを貼ったり、お気に入りの言葉を貼るのも良いかもしれません!
ただし、これは耐熱ステッカーでは無くても、最低限厚みのあるステッカーです。
100均一などで売ってあるペラシールのようなものでは、熱に負けてしまうと思うので、貼り付けNGになります。
DIYでキャリパー塗装するコツは?
自分でブレーキキャリパーを塗る時は、当然ホイールを外さないと塗れません!
これは純正ジャッキがあれば問題ないと思うので、省きますね。
タイヤの脱着方法については、コチラの記事を参考にしてもらえればと思います。
ホイールを外した後は、キャリパー本体を脱脂します。
脱脂をしないと、塗料の密着が甘くなってしまうので、しっかり行うようにした方が良いです!
おすすめはスプレー式のブレーキクリーナー(パーツクリーナー)ですね。
強力な脱脂剤になるので、キャリパーに向けてスプレーするだけでも脱脂可能ですが、ブラシでこすりながらスプレーすると細かい汚れも落ち効果的です!
本当に強力タイプなので、ボディの塗装面などに付着しないように気をつけながら作業していきます。
少しでも仕上がりを良くしたいならば、脱脂する前に、ペーパーなどで表面のザラザラを研磨すると良いですね。
ペーパーの番手は#100くらい粗々のものが良いです。
#800〜のペーパーだと全然削れないと思います。
その後は削った鉄粉などが表面に残ってる場合があるので、ワイヤーブラシなどで、ゴシゴシしながら、ブレーキクリーナーをスプレーするとキレイになりますよ!
ちなみに僕はこのペーパー工程はかなり妥協しました。笑
やれば確実に仕上がりは良くなるんですが、意外と大変なんですよね。
しかもこれを4輪分やらなければ・・・。と考えたら、別にいいかな。と
表面を整えて脱脂も完了したら、あとは筆で塗っていくだけです!
丁寧に塗っていくよりも、ざっと全体に薄く塗った方が効率が良かったように感じます。
そして、細かい部分を丁寧に塗っていく。って感じですね!
耐熱塗料は、普通の温度では完全硬化しません。
表面上は乾いてても、爪などで押すと、プニプニしています。
完全硬化するためには、車を走らせて、ブレーキの熱を与えてやる必要があるので、薄く塗ったら、ひと通り4輪とも塗るのがおすすめです!
完全に乾いてないのに、どんどん塗り重ねて行ったら、ムラになりやすくなっちゃいますので。
軽く塗料を塗って1週間ほど普通に運転し、再度ホイールを外して、重ね塗りすると被膜が厚くなりツヤも出るのでおすすめ!
僕は実際に、この方法で塗装しました。
説明書とかには、指で触って乾燥してれば重ね塗りOKとか書いてあったんですが、僕的にこの方が仕上がりが良くなる感じがしたので・・笑
ちょっと大変ですが、参考になればと思います!
キャリパー塗装で塗ってはいけないところ
ブレーキキャリパーを塗装する際に塗ってはいけない部分があります。
- ディスクローター
- ブレーキパッド
- ブリーダープラグ
- スライドピン
ディスクローターとブレーキパッドを押さえつける事で車は止まります。
このローターとパッド部に塗料を塗ってしまうと、ブレーキの効きが悪くなる可能性があります。
また、ブリーダープラグというのは、ブレーキオイルをエア抜きするためのもの。
塗料を塗った時は問題なくても、次回フルード交換をした際に、正常にエア抜きが行えなくなる場合があるので、絶対に塗ってはいけません。
最後にスライドピンですが、これはパッドとローターのクリアランスを確保するために重要な部品になります。
もし、スライドピンが塗料で固着して動きが悪くなると、ブレーキから足を離してもキャリパーが戻らず、パッドとローターが接触したままになる可能性もあります。
ブレーキキャリパー塗装の人気色
さて、ブレーキキャリパー塗装をやりたい!という気持ちも強くなってきたと思いますが、ここでキャリパー塗装の人気色を紹介しますね!
- 赤
- 黒
- 青
- シルバー
- ゴールド
- オレンジ
- イエロー
大体この7色が人気な色になります。
ということは、上記の色から選べば間違いは無いという事になりますね。
しかし、僕は何台もキャリパー塗装をしてきて、おすすめできる色とそうでない色がわかってきました。
次にキャリパー塗装におすすめな色と向かない色について解説します。
ブレーキキャリパー塗装におすすめの色
まず、僕がキャリパー塗装してきた色は以下の通りです。
- 青
- 白
- 黒
- ゴールド
- 赤
見事に毎回違う色を塗装してきたわけですね。
ちなみに全てDIYでハケ塗り塗装になります。
キャリパー塗装をしてきて、おすすめの色は以下の3色です。
- ゴールド
- オレンジ
- ガンメタ
なぜ、上記3色がおすすめかというと汚れが目立ちにくく、どんな車にも似合うからです。
ゴールドはブレンボキャリパーでよく見ます。
オレンジは最近レクサス車でも純正採用されるようになりました。
そして、ガンメタは純正チックなんだけど一味違う良さがあります。
シルバーを否定するわけではありませんが、せっかくキャリパー塗装するのに純正っぽいシルバーを塗るのも微妙かな?という思いがありました。
一方、ガンメタはシルバーより深みがあり黒とシルバーの中間色みたいで渋さもあり、純正のようなシルバーではないので、落ち着きあるカッコよさがありますね!
ブレーキキャリパー塗装に向かない色
- 白
- 黒
ブレーキキャリパー塗装におすすめしない色は白と黒色になります。
おすすめしない理由としては、白と黒ともに汚れが目立ち落ちにくいから
以前乗っていた車のキャリパーを白色に塗装していたのですが、完全に乾燥する前に走行すると、ブレーキダストや汚れで茶色っぽくなり、完全に取れなくなってしまいました・・。
ちなみにキャリパー塗料(ハケ塗り)の硬化時間は約24時間と言われてます。
そして、完全乾燥のためには走行によるブレーキ熱によるもの。とも記載があったので、強制で乾燥させるにはヒートガンなどの専用工具が必要になるということですね。
一方、黒色のキャリパーは汚れが目立ちにくそうですが、意外と目立ちます。
黒色の車の水アカ汚れを想像すればわかると思いますが、くすんだ色のようになってしまいます。洗車後は黒光りして格好良いとは思いますが、雨が降った翌日には汚れが目立つようになってしまうのが欠点ですね。
しかし、白と黒のキャリパーも色味を否定するわけでないので、こまめに洗車をする方や塗装の仕上がりが良い場合は全然ありな色だと思ってますよ!
キャリパー塗装はダサい?恥ずかしい?
「キャリパーを塗装するのはダサい!」
「キャリパーを塗装するなんて恥ずかしい」
などという意見もあるようですね・・。
しかし、気にする必要はありません!
誰に迷惑をかけるわけでもなく、特に違反でもありませんからね!
まぁ適当に塗装した場合、メンテナンス性が悪くなる事はありますけど。笑
まとめ
ブレーキキャリパー塗装のメリット・デメリット、DIY塗装や人気な色などについて書いてきました。
キャリパー塗装は、車の印象がガラッと変わるカスタムのひとつでおすすめです!
塗装方法により工賃は大きく異なりますが、安く済ませるDIY塗装でも全然良いと思っています。
車のカスタムは人それぞれ好みも違いますし、あなたの予算に合ったキャリパー塗装をするのが一番だと思います!
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