車のバックモニターが映らないと、バック駐車する時に怖いですよね!
走り慣れてる道ならともかく、旅行中など普段走らない道や駐車場での運転ではバックモニターが使えないと非常に不便です・・。
- バックモニターが映らなくなる主な原因
- バックモニター画面に切り替わらない原因
- バックモニター画面が真っ暗になる原因
- バックカメラが映らない実例に伴う解決方法
バックモニターが映らなくなる原因はさまざまですが、きちんと手順を追って確認していけば、原因もつかみやすいと思います。
実際に友人の車のバックモニター画面が真っ暗になった時の解決方法についても、実例を用いて解説します。
この記事を読めば、バックモニターが映らない不具合の大半が解決すると思いますので、ぜひ最後までご覧ください!
バックモニターが映らない原因
車のバックモニターが映らない原因としては、主に以下の6つがあります。
- バックカメラの設定をしていない
- 配線・コネクター類の緩みや外れ
- 配線の断線、半断線
- コネクター部で接触不良
- バックカメラ本体の不良
- ヒューズ切れ
ご覧のようにバックカメラが映らない原因は意外と多いんですよね。
一つずつ説明していきます。
バックカメラの設定をしていない
まずはバックカメラの設定をしていない場合です。
基本的にナビの設定にバックカメラを使うかどうかの設定があり、この設定をしていないとバックカメラが映りません。
バックカメラ設定をしていない場合、バックモニターの画面に切り替わらない症状になりますね。
カロッツェリアナビのカメラ設定手順
例として、カロッツェリアのカメラ設定手順は以下のとおりです。
- メニューから「設定・編集」をタッチ
- 「システム設定」をタッチ
- 「カメラ設定」をタッチ
- 「バックカメラ」をタッチ
- 「バックカメラ入力」をタッチ
- 「ON」をタッチして設定完了
この他純正ナビやディーラーOPナビ、アルパインなどメーカーごとに設定項目は違いますが、『リアカメラ』『リアモニター』『バックカメラ』など似たような表現になってるはずなので確認してみて下さいね。
配線・コネクター類の緩みや外れ
バックカメラの配線は車の後ろからナビ裏まで繋がっています。
また、バックカメラにも電源線とアース線を接続する必要があります。
基本的にバックカメラに必要な配線
- プラス電源線
- マイナス線(アース線)
- バックカメラ入力線
純正でバックカメラがついてる車の場合、この配線が1つのコネクターになっている場合が多いです。
なので、コネクター部が外れていないかチェックする必要があります。
一方、社外品などカメラを後付けした場合は、3本の配線をそれぞれ接続することが多いです。
配線の固定が緩んでいないか確認する必要が出てきますね。
ナビ裏にはバックカメラの入力線を接続する場所があります。
リアカメラまではケーブル1本で繋がっており、当然この入力線が外れてもカメラの映像は映らなくなります。
特に走行中の振動で外れやすいのが、ナビ裏にある『バックカメラ入力線』なので、僕も最初に確認すると思います。
バックカメラの配線やコネクターが外れた場合、カメラの映像が真っ暗の状態になっている。
後付けバックカメラの場合は配線の分岐も確認
バックカメラを後付けした場合は、ACC電源線を分岐でもらっている可能性が高いです。
この分岐で接続する際に、エレクトロタップという分岐用のコネクターを使用しますが、正しく接続されていない場合、接触不良を起こしやすいので注意が必要です!
エレクトロタップにも配線のサイズ(太さ)に適したものを使わないと、配線の断線や接触不良の原因になります。
配線の断線、半断線
次に配線の断線や半断線です。
バックカメラの配線は、ナビ裏からリアカメラまで狭いところを通して配線しています。
なので、内張りで挟んで配線が切れたり、断線しかけたりする事もあり、バックモニターが映らなくなる場合も考えられるんです。
断線とは:配線が完全に切れた状態
半断線とは:配線が切れかけている状態
正直このような配線の断線系トラブルが最も厄介ですね・・。
配線経路の内張りをすべて外して確認するか、テスターを使用し導通を測定すれば解決は早いです。
検電テスターを使い、配線の末端同士を検電棒で当たり、抵抗が0Ωなら配線が繋がっている。もし抵抗があるなら配線が断線しかけている。抵抗が∞(無限大)なら完全に断線している。という感じで判断します。
配線の断線は見つけるのが大変なので、お店に見てもらう方が良いと思います。
内張りなどで配線を挟み込んでる場合もある
なにかのパーツ類(ナビやETC等)を取り付けた後から、バックモニターが映らない場合は、内張りで配線を挟んで断線しかけている場合が多いです。
特に自分で作業した場合は誤って配線を挟み込んでしまう事もありますね。
僕も何回も配線を挟んだことがあります・・。
ディーラーや業者の人も完璧ではないので、内張りで配線を挟み込んでる可能性があります。
なので、もし何か取り付け後にモニターが映らなくなった場合は、依頼したお店に問い合わせて見てもらうのが一番だと思います。
コネクター部で接触不良
バックカメラのコネクター部の接触不良トラブルも多いです。
バックカメラの配線のつなぎ部(中継部)にはコネクターが使われており、コネクターの端子もかなり細いものが使われています。
コネクターのガタつきや腐食によって接触不良になりやすくなるんですね・・。
バックカメラの接触不良が疑われる場合は、とりあえずコネクターの脱着をしてみるしかありません。
コネクターの場所は基本的にバックドアの内張りを外せば確認できると思います。
ちなみに後述する実例のバックカメラが映らないトラブルも接触不良が原因でした。
ヒューズ切れ
ヒューズが切れることにより、バックモニターが映らなくなる場合もあります。
バックカメラ単体でヒューズはないので、その他不具合と一緒に症状が現れると思います!
バックカメラが映らなくなるヒューズ
- BCUPヒューズ
- GAUGEヒューズ
どのヒューズにバックカメラ系統の配線が接続されているかは、車種やメーカーにより違うと思いますが、一例として対象ヒューズと、どんな不具合が出るか書いておきますね。
『BCUP』ヒューズ切れの症状
- バックモニターが映らない
- バック時の警告音がならない
- バックランプが点灯しない
- クリアランスソナーがならない
『GAUGE』ヒューズ切れの症状
- バックモニターが映らない
- ウィンカーが点滅しない
- 外気温が表示されない
- バックランプが点灯しない
- エアコンが作動しない
いかがでしょうか?
ヒューズの名称も違うし、症状としても色々あるので判断は難しいと思いますが、バックモニターが映らないだけでなく、他の機能にも影響が出てる時はヒューズ切れを疑うのが良さそうですね。
ヒューズに関してもっと詳しく知りたい場合、「ヒューズ切れの確認方法」で解説してるのでぜひご覧ください!
バックカメラ本体の不良
あまり考えられませんが、バックカメラ本体の不良も原因の一つですね。
基本的に配線系や設定のトラブルが多いのですが、バックカメラも精密機器です。
雨水や日光により防水パッキンが劣化し、内部に水が侵入することによる故障も考えられます。
最終的にバックカメラ本体の故障が疑われる場合は、交換が必要ですね・・。
カメラ本体は1〜2万円程度するため、これは最終的な判断で良いと思います。
バックモニター画面が切り替わらない場合
次にバックモニター画面に切り替わらない時の原因を紹介しますね。
まず、バックモニターの画面に切り替わらない場合、主な原因は以下になります。
- バックカメラの設定がされていない
- ナビの初期化でバックカメラの設定が消えた
- バック信号が入力されていない
バックモニターの画面に切り替わらない場合、対処法としては簡単になります。
ほぼ9割が『バックカメラの設定』で解決します。
しかし、バック信号が受け取れない場合、ナビもバックモニター画面に切り替えません。
バック信号が入力されないというのは、配線の抜けや断線系が怪しいですね。
バックモニター画面が真っ暗な場合
次にバックモニターの画面が真っ暗の場合の原因は以下の通りです。
- バックカメラの入力線が外れている
- カメラの電源線(+、−)が接続されていない
- コネクター部の接触不良
- カメラ本体の不良
などなど、原因はさまざまですが、バックモニターに切り替わっても映像が出ない場合はカメラから正常に信号が受け取れていないため、配線系のトラブルが疑われますね!
バッテリー交換してからバックカメラが映らない?
「バッテリー交換してから、バックモニターが映らないんですけど・・。」
バッテリー交換時には基本的に、ナビ等の設定を保持するためにバックアップ電源を使います。
しかし、ガソリンスタンドやDIYでバッテリー交換をした場合、バックアップ電源を接続しない。もしくは知らない。ということがあります。
そうなると、ナビの設定が初期化されてしまい、バックカメラの設定が無効に戻ってしまうんですね。
ディーラーや大手量販店に依頼すれば、バックアップ電源を接続してバッテリー交換するはずですが、自分で交換した場合は真っ先に設定を確認すると良いと思います。
ちなみに、バッテリー交換時のバックアップ電源は売られていますが、もう少しお金を出すと、バッテリー上がりの時にも役立つ『ジャンプスターター』が買えます。
このジャンプスターターは、以下のようなメリットがあるので、車に常備しておくのも良いですよ!
- バッテリー上がり時のエンジン始動
- LEDランプ内蔵
- バッテリー電圧測定機能
- スマホ等の充電可能
バッテリー上がり時に役立つジャンプスターターですが、最近は高性能化しており、災害時にも役立つモバイルバッテリー的な役目も果たしてくれるので便利な商品になります!
気になる方は『LUFTジャンプスターター』をチェックしてみて下さい。
\ 災害・バッテリー上がりにも安心! /
バックモニターが映らない時の修理費用は?
- 配線トラブル:3,000〜10,000円
- リアカメラ不良:20,000円〜
配線系のトラブルの場合、コネクタがナビ裏で抜けてるだけ、カメラの配線がどこかで断線してる場合などで工賃が大きく異なります。
コネクタが抜けてるだけならサービスしてくれる場合もありますが、高くても3,000円くらいではないでしょうか。
一方、ケーブルの半断線など不具合の特定が難しい場合、工賃も高くなる傾向にありますね・・。
バックカメラが不良の場合は部品代として10,000〜20,000円、交換工賃で5,000〜10,000円くらいの修理費用がかかります。
【実例】トヨタ車のバックカメラが映らないトラブル解決
「バックモニターが映らなくなったんだけど見てくれない?」
友達に頼まれて、バックモニターが映らない原因を調査する事になりました。
車種は20ヴェルファイア後期で、アルパインの9インチナビとバックカメラが付いてました。
ディーラーに行ったら、保証も切れてるから修理代15,000円です。
と言われたそうです・・・。
友達はとりあえず修理依頼したそうですが、結果的に『コネクタの接触不良』だったんです!笑
ディーラーの言う通り、修理費用15,000円払ってバックカメラを交換しても直ったかもしれませんが、無駄なお金は払いたくないものです。
バックモニターが映らなくなってから、直るまでの流れを書いていこうと思います(^^)
もし同じような症状で困ってましたら、参考にしてみてください。
バックモニターのガイド線しか映らない
まずは現状を確認させてもらいました。
バックにギヤを入れると、ナビ画面は切り替わるもカメラの映像が真っ暗のままです。
ちなみにガイド線はちゃんと表示されています。
バックモニターが表示されるまで
- バックギヤに入れる
- ナビがバック信号を受け取る
- バックモニターを表示させる
この事から、車・ナビの機能としては正常であると判断しました!
そう、ただ単にバックカメラの映像が取り込めてないだけ!
バックカメラが表示しなくなる原因としては、上の方で解説しましたが、主に以下の3点くらいかなと判断しました。
- コネクターの接触・接続不良
- 配線の切れ、半断線
- バックカメラ本体が不良
正確な事はわかりませんが、バックモニターが映らない原因の9割以上は、配線類やコネクターの接触不良が原因と思われます。
僕が経験してきた中でも、バックカメラ本体が壊れた!という話は聞いた事が無かったため、今回はカメラが悪いとは思わないで調査してました。笑
しかも、友人が「1ヶ月前にも映らなくなって、しばらくしたら直った」と言ってたので、この時点でカメラの故障は考えづらいですよね!
ナビ裏の配線をチェック
バックカメラの映像を取り込むための入力線は、ナビの裏側にあります。
ナビ裏でコネクターが抜けてたり、切れてたりしたら同様にバックモニターが真っ暗になってしまいます。
なので、まずはナビ裏のバックカメラ入力線を確認します。
普通の車であれば、ナビ周辺のパネルを引っ張れば外れる構造になってるので、難しい事はないかと思います。
ちなみにヴェルファイアの場合は以下の手順で外しました。
- シフトノブを反時計回りに回して外す
- 『シフト解除』ボタンを押しながらギヤを『N』くらいにしておく(パネルを外しやすくするため)
- 小物入れに手を入れ、下側からパネルを手前に引っ張り少しずつ外していく
- シフト照明用のコネクターを外す
この時点でパネルが完全に外れます。
多数のクリップで止まってるので、一気に外そうとするとパネルが割れる場合があるので注意が必要です!
次にエアコン操作用のパネルを手前に引っ張り外します。
すると、ナビの四隅くらいに固定ビスが4箇所みえるので、プラスドライバーで外します。
この時はビスの落下に注意しながら作業します。あとで救出するのが困難になるので。
僕も何度かヒヤッとする場面がありましたが、下に落とす事なくやり遂げました。笑
これでナビ本体も浮かせる事が出来ましたね。
ナビの裏側を覗くと『バックモニター入力線』などと書かれた配線があるので、きちんとコネクターがつながってるか確認します。
今回の場合は全く問題なしでした。
むしろさすがディーラー作業と言わんばかりに綺麗に配線されていましたよ。
バックカメラはナビ裏からカメラ本体まで一本のケーブルで繋がってます。(何ヶ所かコネクター有り)
ですが、後付けカメラの場合は電源線をどっかから分岐してこないといけない場合が多いです。
これは『エレクトロタップ』と言って、既設の配線に挟み込む事で、電源を取れる優れもの。
ですが、配線の被覆を痛めるのも確かで、これが接触不良の原因になる場合もあると思います。
怪しいところを見つけたら、実際にカメラの映像が映ってる時にエレクトロタップ部をコネコネしてみると症状が変わるかもしれません。
「この状況でバックギヤ入れたら危ないじゃん!」
そう思いますよね?でも安心して下さい!
エンジンをかけなくてもバックカメラに表示させる方法はありますよ。
- ブレーキは踏まず、プッシュボタンを2回押す
- ナビが起動するのを確認
- シフトレバーをバック(R)に入れる
- バックモニターが表示される
バックカメラ付近のコネクターを確認
ナビの次に怪しいのは、カメラ付近にある配線類ですね。
バックカメラにはコネクターがあるので、そこをチェックしていきます!
ヴェルファイアの場合、バックカメラへのアクセスは簡単でした。
内張りのクリップを2ヶ所外し、あとは引っ張るだけでごっそり外せますよ。
カメラ本体は何にも触らず、コネクターを点検します。
写真で見てわかるように白いコネクターが2ヶ所ありますよね。
これらを見た感じだと、外傷もなく問題ないように見えました。
「念のため抜き差ししておくか〜」
ということで、この2個のコネクターの抜き差しをしました。
するとどうでしょう?
ダメ元でバックモニターを確認してみると映ってるじゃないですか!
そこからはコネクターを触っても、カメラを叩いても、バックモニターが真っ暗になる事はありませんでした。
「結局なんだったんだよ…」
と思うでしょうが、コネクターの接触不良だった。としか説明が出来ません。
コネクター2個のうち、下側のコネクターのピンがかなり細かったので、このコネクターが接触不良になってた可能性が高いです。
「コネクターは接続されてるから大丈夫!」
と思わずに、一旦抜き差ししてみるのが良いと思います。
また、再度同じ不具合になったら、『接点復活剤』をスプレーしてみるのも良いと思いますよ!
まとめ
バックモニターが映らない原因について解説してきました。
- バックカメラの設定がされていない
- ナビの初期化でバックカメラの設定が消えた
- バック信号が入力されていない
- バックカメラの入力線が外れている
- カメラの電源線(+、−)が接続されていない
- コネクター部の接触不良
- カメラ本体の不良
バックモニターが映らない原因のほとんどが、リアカメラの設定不良や配線コネクターの接触不良である事が多いです。
また、今回はバックモニターが映らない実例をもとに直すまでの流れについて書いてきました。
結局はコネクターの接触不良だったので、抜き差しして直ったので良かったですが、配線が切れてたりする場合は、その箇所を特定する必要があるので、なかなか大変な作業になると思います。
でも、今回のようにディーラーでは『カメラ本体の不良』と言ってるのに、実はカメラ交換しなくても直った!という場合もあるので、自分で見れるとこまでは確認したいですよね!
と言いつつも、車に興味がなかったり、やりたくない人からすればお店で見てもらった方が良い場合もあります。
「接触不良はなかったですか?」
「どうやってカメラ不良だと判断したんですか?」
と、聞いてみて話を聞いてみるのも良いと思います。
ちなみに友人は、バックカメラ本体を注文していましたが、一応キャンセルはできたみたいですよ。笑
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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