夜間走行する時には、前方を照らすライトが重要ですよね?
少し前までは、車のヘッドライトにHIDが使われてれば凄い!と言われていました。
HIDランプは従来のハロゲン球に比べて段違いに明るいです。
ですが、最近の車はLEDヘッドランプが標準仕様になってきています。
「LEDはHIDに比べて暗いしなぁ~」というので、ヘッドライトとして使う事が難しいとされてたんですよね。
LEDランプがどんどん普及してる中、あなたの車はHIDとLEDのどちらですか?
「LEDランプって本当に明るいの?」
「値段や寿命ってどのくらい?」
など、疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
そこで、今回はHIDとLEDランプの違いについて書いていきたいと思います。
HIDの方が明るさは上
ライトで大事なことは、何と言っても明るさですね。
この明るさはLEDよりもHIDの方が明るいです!
LEDはダイオードと呼ばれる素子が直接発光するだけです。
対してHIDは、専用の電圧発生器を使い、バルブ内のキセノンガスに高電圧を放電する事で光を出しています。
高電圧って時点で、めっちゃ明るそうですよね。笑
純正のHIDライトはもちろん、量販店などで売られてる汎用品でも、十分明るいです。
僕は以前、ヘッドライトは純正のHIDをそのまま使い、フォグランプには、ネットで買える海外性の激安HIDを取り付けてました。
「海外性だと、安いけど、暗いし、すぐ点灯不良になるよ~」
先輩からそんなことを言われてましたが、当時はお金も無く、左右で3000円のHIDキットを取り付けてたんですね。
「おっ!全然良いじゃーん!」
激安といえど、HIDはやはり明るかったですね。
フォグHIDだけでも走行可能なくらいに明るいです!
しかし、粗悪品も多いというのが現実で、友達が取り付けた激安HIDは、左右で明るさが違ったり、一カ月で点かなくなったりでした。
僕の場合は、そのような不具合無く、車を手放すまでの2年間使う事が出来ました。
激安HIDを買う際には、当たりハズレがあるんだなぁ~と思いましたね。
LEDヘッドライトに関しては、純正のLEDならばかなり明るいです。
HIDまではなくても、同等レベルくらいだと思います。
社外製の後付けタイプは明るさが足りずに、車検に通らない場合もあるので、注意が必要ですね。
見た目にこだわるならHID!
ライトは夜の車を彩るものでもあります。
パッと見た時にまず目につくのはライトの色ですからね。
HIDは様々な色味があって、1番人気なのは、白に少し青みがかった色で青白って感じの色です。
他にも、黄色から純正風の電球色、白、青白、青系、ピンク系、グリーン系まで様々です。
しかし、全てが車検通るわけではないので注意が必要なんです。
黄、白、青白、青の色はライトのケルビン数で決まります。
そのケルビン数が3000~30000の間で分けられており、数値が小さいと黄色系、大きいと青系に変化していきます。
検査官によりますが、この中では、車検に通るギリギリの範囲は8000ケルビンだと思います。
僕が以前つけてたHIDが、8000ケルビンで問題なく車検に通りました。
これが10000ケルビンになると、一気に青みが強くなって、光量が足りなくなってしまいます。
また、ライトが青みがかると、雨天時の夜間走行ではほぼ前が見えません。
「これライトついてないでしょ?!」と思い、レバーに手をかけるほど暗いです。
車検に通る通らない以前に、安全に運転できる8000ケルビンまでにしておくべきです。
6000ケルビンが真っ白系でファッション性も視認性も良いのでオススメですね。
対するLEDでは、僕の知る限りでは主に三色しかありません。
白、黄、電球色の3つで、純正で採用されているLEDヘッドライトは白色のみになります。
HIDはバーナー(バルブ)を交換するだけで、簡単に色味を変更できますが、純正LEDは専用で作られているので変更出来ません!
その点でもファッション性ではHIDの方が勝っていますね~。
光が安定するまでの早さはLEDが圧倒!
ライトをONしてから、本来の光量になるまでの時間は大事ですよね。
トンネルに入った直後とかに暗いから危ないなーと感じた事があるのではないでしょうか?
LEDでは、その不安もありません。
LEDは点灯してすぐに最大光量になり、体感的にはONした瞬間には全開発光になってる感じですね。
HIDはバラストと呼ばれる電圧発生器を介して、明るくなるため、安定するまでに10秒~20秒はかかります。
今、僕はHIDとLEDのヘッドライトがついた車をそれぞれ所有していますが、やはりLEDの発光の早さは凄いです。
すぐに最大光量になるので、ライトを点灯させる度に、LEDの方が明るいんじゃないか?と感じるほどですよ。
光の拡散、カットラインの違い
車のライトをつけた時に、明かりを照らしてる上部分が途中で切れてるのがわかると思います。
これは、対向車や歩行者が眩しくないように、上方へ光を照らさないためのものなんです。
これをカットラインと言って、純正のライトを照らすプロジェクター(ガラス)の内部に薄い板が付いており、光の向きを規制しています。
ライト内の反射角を色々計算して取り付けられているので、詳しい事は分かりません。笑
HIDとLEDでは、このカットラインの鮮明度が違います。
HIDは、ぼんやりとしたカットラインで、上や横方向にも少し光が漏れてしまいます。
一方、LEDだと、くっきりとしたラインで光が途切れるように照らされます。
HIDのバルブはガラス管全体が光るため、光の照射角を整えるのが難しく、LEDの場合は発光点が決まってるので綺麗なラインが出せるんです。
なので、後付けのLEDヘッドライトでは、このカットラインが少しボヤけたりする場合があるので注意してくださいね~。
LEDのように、カットラインがくっきり分かれた方が見栄えも良くて人気だと思いますが、個人的にはHIDの方が好みです。
HIDは薄っすらとまわりを照らしてくれるので、暗闇での運転に適してるんですよね。
街灯が無い山道などを走れば、すぐわかると思いますが、全然違います。
LEDだと、地面しか照らしてくれず、上方向とカットラインよりさらに遠くが見えません。光と闇がくっきりと分かれます。笑
HIDなら、道路に何か落し物があった場合でも何とな~くわかるんですが、LEDだと、直前までわからない。なんて事も多々です。
なので、ハロゲンやHIDライトでの運転に慣れてる人が、いきなりLEDライトの車を運転すると、怖く感じるかもしれませんね。
LEDは省電力で燃費が良い
LEDライトは高電圧を出力するHIDに比べて電気の使用量が少なくて済みます。
なので、バッテリー消耗も抑えられるし、燃費も少し良くなります!
正直、LEDランプでの燃費の良さはよくわかりません。笑
だって僕の場合、元々車についてたのがLEDヘッドライトですからね~。
後付けでLEDにした人ならわかるかもしれませんが、おそらく微々たるくらいではないでしょうか。
それよりも、省電力でバッテリーへの負荷が軽くなる事の方が大きいと思いましたね。
車のライトを点けっぱなしにして離れた時を想定したら、LEDの方がバッテリー上がりを起こすリスクが小さくて済みますので。
LEDは発熱が少なく、寿命が長い
LEDは発熱が少なく、寿命も長いのが特徴です。
従来のハロゲンのような電球に比べると、HIDはかなり長寿命になりましたが、LEDはさらにその上をいきます。
もし、純正LEDヘッドライトもLEDがつかなくなると、ライト丸ごと交換になるので、お金が多くかかります。
なので、本来は半永久的、少なくとも10年は持つように作られてると考えられますね~。
LEDは発熱が少ないと言いましたが、熱には弱いんですよね。
エンジンの熱や太陽の光で、熱くなった状態でライトを点灯させ続けると、寿命を縮めると言われてます。
また、ヘッドライトに純正採用されるような、光の強いLEDは発熱量が大きくなっています。
ドレスアップで人気のポジションランプ等のLEDなら、そんなに発熱はしません!普通に手で触れるレベルです。
しかし、光の強いLEDは発熱も結構しますね〜。笑
それに伴い明るさもHIDに追いつきつつあるので、間違いなく近い将来はLEDヘッドライトが主流になるでしょうね(^^)
LEDが発熱して故障する防止のためにヒートシンクがつけられます。
ヒートシンクとは、放熱を目的としたアルミ性のフィンのことで、アルミ板を少し間隔を空けた状態で並べていったようなものです。
LEDも、もっと明るくしようと思えばできるそうですが、発熱量が大きくなるみたいです。
今後もっと凄いLEDは出てくると思いますが、現段階では、発熱問題に悩まされてる状態で現状止まりの明るさになってるんですね。
後付けならLEDの方が割安だけど・・・
純正のHIDやLED不良になった場合は、HIDなら不良部品の交換のみで済みますが、LEDはヘッドライト毎交換が必要です。
HIDの部品というのは、バルブ(バーナー)、バラストのどちらかで、純正のヘッドライトでも部品のみ交換出来ます。
しかし、LEDの場合は、完全にライト内に組み込まれています。
ライトを分解して、LED素子のみを交換すればいけますが、作業が大変な上、リスクを伴うので、基本はユニットで交換です。
ディーラーでも、ヘッドライトごと交換と言われます。
純正場合は、LEDの方が高くなりますが、ハロゲンからHIDやLEDに付け替える場合には、LEDの方が安いです。
この後付けLEDは、純正の組み込まれたタイプではなく、普通のバルブの形状をしたものです。
バルブのみの交換です済むので、その分価格は低めですね。
HIDは、バルブとバラストセットで交換する必要があるので、価格は高めになります。
後付けLED:5000円~15000円
後付けHID:10000円~30000円
両方とも3000円以下で買える海外性の激安品がありますが、ここでは省きました!
フォグライトに後付けで交換するならまだしも、メインのヘッドライトはきちんとしたメーカーを取り付けた方が良いです。
ベロフ、フィリップ、PIAAなどのメーカーはメジャーなので安心して取り付けて大丈夫です。
特にベロフは高品質で値段もべらボーに高いですね。僕もつけたいですが、手が届きません。笑
店頭や有名な正規メーカーで購入すると、どうしても値段が高い・・・
ネット上で宣伝とかしてる会社なら、高品質かつ手頃な価格で明るいヘッドライトが購入可能ですよ(^^)
>>高品質なヘッドライトがある『fcl(エフシーエル)』の通販サイトへ
最後に
ライトのHIDとLEDの違いについて書いてきました。
簡単にまとめると以下のようになります。
【HIDライト】
- 純正、後付け問わずに明るい
- 光が安定するまで時間がかかる
- 色味を変えれてファッション性が高い
- 照らす範囲が広くて見やすい
- 部品交換で安く修理出来る
- 後付けする場合は高い
- 電気消費量が多く、発熱がある
【LEDライト】
- 純正ライトは明るい
- 後付けLEDは暗い
- ライトONしてすぐに最大光量になる
- 色味の制限がある(基本は白色)
- 地面ばかり照らすので、周りが見づらい
- 不良時は純正ライト交換なので高い
- 後付けはバルブのみで簡単に安く出来る
- 発熱が少なく省電力
今から出てくる車はLEDヘッドライトが多くなるでしょう。
LEDライトは高価ですが、明るくて、発光時間が短い、省電力など良いところがたくさんあります。
ハイブリッドカーは純正で、LEDが標準ですが、他の車はオプションという形になるのが多いですね。
車を購入予定で手が届くなら、LEDライトを選んで間違いないでしょう。
ですが、もし後付けなどでどちらにしようかと悩んでいて、お金もそこまでかけたくないのならばHIDをオススメします。
実用性、車検、費用面を考えたらHIDが強いですね~。
部品代や工賃で少し高くなりますが、ライトの明るさや、見やすさは上ですし、後付けLEDだと交換しても車検に通らない可能性もあるので。笑
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば嬉しく思います!
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