エアフィルターは、エンジンに空気を送る時に吸い込んだ、ゴミや砂ホコリなどをキャッチするものです。
吸気をキレイにする事から『エアクリーナー』とも呼んだりしますね。
また、スポーツカーなどによくついているキノコ型タイプは『エアクリ』と言う人も多いです。
エンジンを回転させるためには、空気とガスの混合気が必要になります。
汚い空気が入ったり、フィルターが詰まって空気量が減ってしまうと、不完全燃焼で回転が不安定になったり、燃費も悪くなります。
なので、常にキレイなフレッシュエアーを十分に吸い込む為にも、エアフィルターの役割はとても重要なんです!
しかし、純正のエアフィルターは、エンジン近くのボックスに入った状態であり、ボンネットを開けたくらいでは確認できません。
「エアフィルターの汚れ具合もわからないし、いつ交換すれば良いの?」
そんな疑問に答えていこうと思います。
エアフィルターの交換時期
エアフィルターの基本的な交換時期は、走行50000km毎に1回です。
「以外に持つのなー!」と思うかも知れませんね。
エアフィルターの吸い込み口は、狭い開口部になっています。
更にそこからフィルターまでの距離もあるので、あまりゴミを吸い込まないようになっているんですね。
アクセルを踏んだ時に掃除機みたいにキュイーンと吸い込むので、その瞬間に、吸い込み口の正面にいた虫などは吸ってしまうかも知れませんが・・・
なので、基本的にはあまり汚れないように工夫された作りになってるんです。
しかし、走行する環境が悪かったり、最初に話したキノコ型のものに交換してると、エアフィルターが倍以上のスピードで汚れたりします。
そんな環境の中、50000kmで交換してたら、フタを開けてびっくり真っ黒の泥だらけかもしれませんよ。笑
悪い環境で走ってるなら、走行20000km毎の交換がオススメです!
特に、キノコ型はフィルターがエンジンルームでむき出しになっており、吸気量を増やすため純正に比べて目の荒いフィルターが使われます。
すると、あっという間にフィルターが汚れてしまうんですね。
目の荒いフィルターに使われるのは、湿式タイプと言って専用のオイルを含ませ、それでゴミをキャッチするものが多いです。
そうなると、ホコリがつきやすくなり、エンジンをかけてなくても、どんどん汚れていったりします。
ちなみに、日産やホンダ車は純正で、湿式フィルターを採用してる場合が多く、ゴミの吸着率が高い反面交換頻度が通常よりも早くなりがちですね~。
でも、フィルターはきちんとボックス内におさまってるので、むき出しのキノコ型よりかは交換時期は長くなりますよ。
なので、基本は50000km毎の交換として考えておき、2年おきに車検が来ますよね?
この車検の時に点検してくれるので、汚れてたら交換する。って感じで問題ないです。
ただ、フィルター自体はそんなに高くなく、純正同等品であれば、2000~3000円で購入できます。
なので汚れに関係なく、車検の2年おきに交換でも良いと思います。
フィルターはキレイに越した事ないですしね!
あと、目に見えない汚れもあるし、湿気などで吸気効率が下がる場合もあります。
2年おきに3000円の出費が許せるなら、交換しておくのも良いコンディションで乗り続けるコツでもありますからね~。
僕の車は先月車検だったんですが、走行25000km(約3年)でエアフィルター交換してません。
点検項目も問題なしだったのですが、どんだけ汚れてるか気になったのと、自分で交換してみたいってのがあったんで、後日交換しました。
「全然キレイ・・・新品フィルターに変えるの勿体無いなぁ」
と思うぐらいキレイでした。笑
若干黒ずんでおり、フィルターの隙間に小さな虫の死骸や、草の切れ端みたいなのが挟まってましたが、まだまだ使えそうでしたね。
このように、20000km以上走っても交換する必要ないくらいキレイな場合もあるってことです!
エアフィルター交換に必要な費用や注意点
エアフィルター交換にかかる費用は、3000円~5000円くらいです。
『工賃500円以下+フィルター代金』って感じですかね。
フィルター交換作業も10分あれば終わります。
プロの整備士では、1分以内に終わるかもしれません。笑
「そのくらいのために工賃500円も払いたくない!そんな早く終わるなら自分で交換できるかも?」
そんな風に思って僕も自分で交換しましたが、確かに簡単に交換出来て、おそらく3分もかからないくらいでした。
でも、ゴミの混入には、注意したが良いと思いましたね~。
交換や清掃する時に、フィルターについたゴミをエンジン側の経路に落としてしまう恐れがあるという事です。
フィルターはボックスに入ってますが、そこを外すということは、エンジンにつながる経路がアッパラパーになりますよね?
そこに、古いフィルターに付着したゴミや異物を落としてしまったらどうなるでしょう?
エンジン内部まで本来フィルターでキャッチできる大きなゴミがエンジン内に侵入しますよね。
これで、不燃焼となるだけなら良いですが、砂利など固いものなら最悪内部を傷つけたり、破損の原因になってしまうんです。
そのようなリスクを考え、細心の注意を払えるなら自分で交換するのもありです。
(大げさに書いてますが、実際僕が交換した時はあまり深く考えてませんでした。笑)
「ちょっと心配だなぁ~」っと思うなら、ディーラーや量販店で交換してもらうと良いですよ!
フィルター交換をサボると燃費やパワー不足になる!
フィルターが汚れても交換しないで放っておくと、燃費が下がったり、パワーが落ち加速が悪くなったりします。
環境が悪い中で50000kmとか走ってたら、汚れがすごいことになってます。
これで、フィルターの網目がつまり、空気を吸い込みたくても吸い込めない、いわば酸欠状態になってしまうんですね。
あなたもマスクをしながらランニングをすると、ハーハー息切れして体力を消耗するし、早くも走れないと思います。
それと同じ状態が車でも起こるということです。
空気とガスの割合が崩れると、不完全燃焼となり十分な爆発力が得られずに、パワーが落ちてしまいます。
それを補おうと、アクセルを人が踏み込むので、燃費も悪くなってしまうんですね~。
あと、不完全燃焼をすると、エンジン内部で黒いススが発生します。
それがどんどん溜まってさらに燃焼効率が悪くなる場合もあるので注意が必要です。
最後に
車に乗っていく上で、パワー不足や燃費の悪化は避けたいですよね?
フィルターが詰まってしまうと、エンジン内部も汚してしまう事にもなるので良くありません!
そうならないためにも、エアフィルターの定期的な交換が必要です。
フィルターの交換時期をまとめると、以下のような感じです。
- 基本は50000kmごと
- 2年(車検)ごとに点検
- 汚れがひどいなら交換
フィルターの交換費用も工賃含めて5000円以下でできるので、そんなに痛い出費ではありません。
車の呼吸を楽にしてあげ、快適に乗るためにもエアフィルターの点検・交換をしていきましょう!
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