「ギュギュギュ」「ガガガッ」
フロントワイパーを動かすたびに、豪快なビビリ音。
水が綺麗にはけないし、音がうるさくて気が散ったり、信号待ちでの周囲の目が痛々しいと感じたことはありませんか?
このビビリ音は、ワイパーゴムがガラスに引っ掛かって出る音です。
ゴムがスムーズに水の上を滑る事が出来れば良いんですが、途中で突っ掛かると「ギュギュギュギュ」といった音が出てしまうんです。
ワイパーのビビリは、快適に運転する上で不愉快でなりませんよね?笑
今回は、ビビリの原因と対応について調べてみました!
原因としては、以下の5つです。
- ワイパーゴムの劣化、汚れ
- ワイパーゴムの取付け状態が悪い
- ウィンドウガラスの油膜や汚れ
- ガラス撥水剤とワイパーゴムの相性が悪い
- ワイパーゴムとガラスの当たり角度が悪い
一つずつ詳しく見て行きましょう!
ワイパーゴムの劣化、汚れ
まず始めに疑うのが、ワイパーゴムが硬化したり汚れていないかです。
ワイパーを長期間使っていると、紫外線や雨の影響でゴム自体が硬くなっちゃいます。
すると、ゴムとガラスの間に微妙な隙間ができてしまうんですね。
本来ガラスとワイパーゴムの間に水の膜を作ることで、ビビること無く動くことが出来ますが、これだとガラスとの摩擦力が高くなります。
それで「ガッガッガッ」てな感じで引っかかってしまいます。
ワイパーゴムを何かに例えるとしたら『ホウキ』でしょうか。
床のチリなどを掃除するあれです!笑
ホウキをはわく時には、地面に対して斜めになりますが、地面から離すと、カーブを描いた毛先部分がまっすぐに戻ります。
これが戻らなくなったホウキをたまに見かけますが、右から左はOKだけど、左から右にはわくとやりづらいと思ったこともあるでしょう。
ワイパーゴムが劣化で硬くなると、このようにどっちかに偏った状態になってしまうので、引っ掛かってしまうんですねー。
また、ゴムの硬化の他にも、汚れや破れがあっても同様にビビリ音が出てしまいます。
ゴムの硬化や汚れの場合、ワイパーゴムを交換しましょう!
「ゴムをマッサージしたら柔らかくなるんじゃね?」
「汚れは拭き取れば良いじゃん!」
と思うかもですが、余計に体力を使うだけです。
僕も買いに行くのが面倒くさくて、誤魔化そうと頑張りましたがダメでした。
一時的に良くなるも数日でビビリが出てしまったんですよね〜。
標準ゴムは1本数百円、撥水ゴムでも1000円くらいなので、素直に交換した方が楽だし良いですよ!
どのみち交換することになるんですから・・・笑
ワイパーの交換時期は特に決まっておらず、僕は3年変えなかったこともあります。
ですが、どこのお店でも大体1年毎のワイパーゴムの交換を勧めていますね。
→ワイパーゴムの交換方法を解説!ムーブを3年ぶりに交換してみました。
ワイパーゴムの取付け状態が悪い
ワイパーゴムを交換してすぐにビビリ音が出るようなら、取り付け状態が悪い可能性が高いです。
特にお店でやってもらったわけで無く、あなた自身が交換した場合見落としがあるかも知れません。
ワイパーゴムはブレードから一方向に引き抜いて、新品ゴムを抜いた方向から差し込むだけの簡単作業です。
この簡単さゆえ、意外と見落としがちなのが、ゴムの溝がきちんと入っているかなんですよね。
交換時は1本のワイパーに対して、5〜6箇所くらいの溝に通していきますが、どこか1つでも抜けてたらアウトです。
ワイパー動作して力がかかった時にグキッと捻れて、「ギュギュギュ」とビビリ音が・・・
一度ゴムの取り付け状態チェックしてみて下さい。
ワイパーアームを立てて、全ての溝に綺麗に入っているか見ていきます。
ダメな箇所を見つけたら、一回抜いてからもう一回取り付けましょう!
それでビビリ音がおさまったらラッキーです!
もし、取り付け不良の状態でしばらく動作させたなら、すでにゴムがダメになってる事もあるので、その時はまた交換が必要になりますね〜。
→ワイパーゴムの交換時期やその判断は?交換にベストな季節はいつ?
ウィンドウガラスの油膜や汚れ
ワイパーゴムじゃなく、ガラス側の原因でもビビリは発生します。
ワイパーゴムでも話した通り、油膜や汚れによって摩擦が大きくなり隙間ができることで、ビビってしまうんですね。
「ワイパーゴムは新品だし、取り付けも問題無い」
そんな時は、ガラスを綺麗にしてみて下さい!
油膜が結構ガンコで落としにくいので、台所用洗剤を混ぜた水にタオルを濡らし、固めに絞った状態で拭いてみて下さい。
この時、ボディは絶対に拭かないで下さいね!
台所用洗剤は、ボディ表面やコーティング剤を痛める成分があるので、注意しましょう。
これでも油膜や汚れが落ちなかったら、コンパウンド性の油膜落としで磨けば一発解消です!
油膜落としに関しては、まずクロス式でやってみると簡単で良いです!詳しくはコチラの記事をご覧下さい(^^)
車のガラスの油膜取りを簡単にするにはクロス式がおすすめ!軽度の汚れならこれで十分
→車ガラスの水垢・ウロコの落とし方!同時に油膜も除去できてコーティング効果UP
また、洗車機でワックス洗車を頻繁にする場合は、その成分がガラスやゴムに付着して、油膜付着の原因になるそうです。
その場合は、ワックス洗車の頻度を下げるか、定期的に油膜落としで綺麗にしてあげて下さい。
ガラス撥水剤とワイパーゴムの相性が悪い
「新品ワイパーに交換して、撥水剤塗った!これで完璧!!」
意外とそんな時に、ビビリが多くてガッカリします。(←僕のことです)
ガラスの撥水コーティング剤は、水滴が流れるように滑ってくれるので、見ててとても気持ちが良いですよね?
しかし、一見滑りが良さそうに見えてもワイパーゴムにとっては悪影響みたいです。
コーティング剤を塗布することで、余計にゴムとの摩擦が大きくなりビビリ音がエスカレートしちゃいます。笑
これは、ワイパーゴムをグラファイト性に交換すればビビリが解消できますよ!
グラファイトワイパーゴムは、摩擦力を下げる様にコーティングがされているので、撥水剤との相性が良いんです。
あと、目では確認できませんが、コーティング剤も塗布ムラによって波打った感じになってるようで、ゴムとガラスの間で薄い水膜が作れずにビビってしまう場合も。
基本的にガラス撥水剤もワイパーゴムもコーティング対応同士のものを使用する。
コーティング剤を塗ってない場合、標準ゴムでもOKということです。
特にシリコン系のコート剤、グラファイトゴムのワイパーを使うのが一番のオススメですね!
ちなみに僕の場合、ガラス撥水剤に関しては『ガラコ』製品を使うことが多いですね!
ワイパーゴムとガラスの当たり角度が悪い
ワイパーゴムの先端側から見た時、ガラスとゴムの接地面が直角でない場合があります。
この場合、ワイパーが上に動作する時、下に戻る動作の時のどちらかでビビることが多いです。
あとは、ワイパー動作の切り返しする時にゴムの当たり方が変わらず、無理な状態で動くので負荷が増えてビビってしまう。
末期症状としては、ゴムがイかれてひどいことになるんですが・・・
この原因としてはゴムでもガラスでもなく、さらに大元のワイパーブレードかアームになります。
ワイパーブレードもたくさんの可動部分があって、それが柔軟に動いてフロントガラスの曲面に合わせて動くようになってるんですね。
この可動部分がサビたりして動きが硬くなってくると、ガラスとゴムの間にすき間ができたり、接地面の角度が変わったりします。
ワイパーアームはブレードまでの長い骨格みたいな部品です。
洗車したり、雪が降る時に上にあげておくあれですね!
これが、何かしらの衝撃で曲がったり変形すると、大幅にゴムとガラスの角度が変わってしまいます。
ワイパーブレードの料金は1本2000円〜3000円くらいで、ワイパーアームが1本5000円くらいでしょうか。
そこまで高くないので、両方交換したら新車時代の状態を取り戻すことが出来ますよ!
ワイパーアームは工具などで捻ってあげて角度を調整する方法もあるので、新品アームを買う前に試してみると良いかもしれません。
お店などでも特殊な工具を使うわけでもないので、頼めば安く作業してもらえると思います。
また、ワイパーブレードの交換は簡単なので、自分でやってみるのも良いかと(^^)
僕の感じたところ、ワイパーゴムを交換するより簡単にできちゃいます。笑
→ワイパーブレードの交換方法をじっくり解説!タントにエアロタイプを取り付けました
最後に
ワイパーのビビリ音の原因について書いてきました。
ビビリ音というのは、本当に気になるもので、僕も「これワイパー折れるんじゃない?」てくらいのビビリを経験したことあります。
それ以来は以下のことを実施して、ビビリは再発していません!
- 1年毎にグラファイトワイパーゴム交換
- 2ヶ月毎にガラコ撥水剤施工
- 最低2〜3日に1回はウォッシャー動作させる
- ワックス成分等をガラスやゴムに付けない
少しでも参考になれば嬉しいです!
→ワイパーゴムの交換方法を解説!ムーブを3年ぶりに交換してみました。
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