中古車を購入してしばらく・・・
「タイヤのひび割れも無いしまだ使えるな~!」
とタイヤの見た目だけで大丈夫だと判断していませんか?
タイヤは消耗品で寿命があります。
一般的に寿命は約4年と言われますが、2年でダメになったり、逆に6,7年使えた場合もあります。
タイヤの寿命は年月では判断しきれない!
というのが現実です。
外見がパッと見はキレイでも、よく観察するとタイヤの内側にひびが入ってたり、劣化してタイヤが硬くなっている場合もあるからです。
こうなってしまったら、路面でのグリップ力(曲がる力)が低下してスリップしやすくなります。
また、見えない所でひび割れが進行してタイヤのパンクやバースト(破裂)の原因にもなり非常に危険です。
もし、高速道路などでパンクなどしてしまうと、スペアタイヤにはめ替えて走行する事になり更に危険になります!
→スペアタイヤで高速走っても大丈夫?走行距離や空気圧の管理は?
タイヤの寿命を判断する為には、タイヤの状態からNGラインを理解しておく事が大切です。
劣化の症状としては主に3つあります。
- タイヤのひび割れ
- タイヤの摩耗量
- タイヤの外傷や変形
タイヤの溝や変形などの劣化もしっかり見なければ状態は把握できません。
定期的にタイヤの点検をしておけば、自分でタイヤの状態の良否を見分け交換時期がわかるようになります。
安全に車に乗る上で、タイヤの管理はとても大切です。
今回はタイヤの寿命を判断する劣化の症状について見ていきたいと思います。
タイヤの劣化の判断はどうする?
タイヤはゴムで作られています。
あなたも輪ゴムで何かを束ねるために使ったりしますよね?
何年か時が経って、輪ゴムで束ねた物を外そうとした時にゴムが切れていた。
軽く引っ張っただけですぐに切れてしまった。
こんな経験はありませんか?
あんなにビヨーンビヨーン伸びてた輪ゴムが。
タイヤも同じく年数の経過で硬くなります。
走らなくても硬くなってくるという事ですね。
タイヤが硬化するとひび割れしやすくなったり、路面との摩擦が大きくなりタイヤの減りが早くなるんです。
これらは仕方のない事なので
劣化をいち早く見つける事が大切です。
次からタイヤの劣化の見かたを書いていきます。
ひび割れを確認する
タイヤの外周をぐるっと見て下さい。
パッと見ではわからないけど、よく確認すると小さなひびが入っていませんか?
外側の側面部はすぐに確認できますが、
タイヤの接地面や内側はとても見にくいです。
そんな時はどうするか?
①前輪の場合はエンジンをかける
②ハンドルを片方にめいっぱい回す
接地面が見やすくなりますよね?
一通り見たら逆に切ってまた確認しましょう!
後輪は車の後ろにしゃがみ、のぞき込むと見えます。(見づらいですが・・・)
内側の側面部は同様に車体下をのぞきこみ、
ライトで照らして確認すると見やすいですよ。
タイヤのひび割れはを放っておくと
パンクや破裂の原因となるので、
よく観察しておく事が大切です。
ひび割れはタイヤの側面部(サイドウォール)と接地面(トレッド)の両方にできます。
それぞれのひび割れ状態を見ていきましょう!
側面部
これはタイヤ側面部のひび割れです。
側面部のゴムは接地面に比べてかなり薄く、ひび割れが確認されればなるべく早くタイヤ交換することをおすすめします。
ここまでひび割れしてると、急激にひびが進行してくるケースもあるので注意が必要です。
接地面
次は接地面のひび割れの画像です。
ちなみに自分の車のタイヤです。
先日までべランダに青空保管していました。
タイヤの溝にそってひびが入っていますね。
まだ軽度で全ての溝にひび割れは無く、
これならば、そのまま走行しても問題ないです。
タイヤの使用期間は半年も使っていません。
ですが、保管方法が悪いと、
このようにすぐひび割れしてしまうんですね。
本来タイヤ保管の基本は
直射日光を避け、雨風があたらない場所に保管する事!
今回は置き場がなかったのと、カバーはスタッドレスタイヤに使用してたので使えず・・・
太陽の光を浴びせタイヤを4本積み重ねてベランダに置いてたんですね。
そして、いざタイヤを交換しようと見るとタイヤにひび割れが!!
紫外線や雨の影響を大いに受けて劣化が早まったんだと思います。
「半年でこんなんなるか?普通」
というのが正直な感想。
タイヤのデリケートさを実感しました。
話がそれてしまいました(笑)
タイヤ接地面の厚さは側面部の数倍あるため、
「接地面は丈夫だからまだ大丈夫!」
と思う方も多いでしょう。
しかし、全ての溝部に全周ひび割れが確認できる場合は注意です。
その場合、だいぶん劣化が進んでいるため、
早めのタイヤ交換が必要ですね。
空気圧と表面硬化が原因
タイヤひび割れの原因としては、
空気圧が低い、表面の硬化があります。
空気圧が低いと、タイヤがたわむので
ひび割れが起こりやすくなります。
タイヤの硬化により、走行時の振動や衝撃を吸収することができずにひびが入ってしまいます。
また、上で話したように保管方法が悪く、直射日光や雨風にさらされ続ける事も原因になります。
タイヤの摩耗量を把握する
タイヤの溝と、接地面の摩耗状態で判断します。
残り溝の確認
溝の残りは明確な目印があります。
タイヤの側面部に5mmくらいの
「▲」マークがあります。
(一本あたり4〜9箇所)
その延長線上にあるタイヤ溝の中を見て下さい。
ぽこっと小さな段差が見えませんか?それがスリップサインと言うものです。
このスリップサインの高さまでタイヤ接地面が摩耗してると寿命になります!
スリップサインは1.6mmあり、
新品時のタイヤ溝は8mm。
これらの差が6.4mmなので、タイヤ表面がそれだけ摩耗したら交換が必要になります。
また、溝の残りが3.2mmを切ると走行性能が極端に低下して、
スリップや水の上を滑るハイドロプレーニング現象を引き起こす危険があります。
安全に車に乗るためには溝残りが3.2mm(スリップサインからは1.6mm)まで減ったら交換するようにしましょう!
実際にスリップサインまで摩耗したタイヤです。
まだ中心部の溝はスリップサインまで摩耗してないですが、どこか一か所でもこのような状態になれば車検にも通りません!
偏摩耗の確認
タイヤは接地面が均等に減っていくわけではありません。
偏摩耗(片べり)と言って、
タイヤの片側だけが摩耗する事もあります。
上のタイヤを見てわかるように、横方向に走ってる小さな溝も無くなっており、ツルツルなのがわかりますよね?
これは非常に危険な状態です。
全く溝が無いのでグリップ力が著しく低下し、水たまりを通過する時などにスリップする恐れもあります。
タイヤは通常内側が摩耗しやすいので外側のスリップサインだけでなく、内側も確認する事が大切ですよ。
市街地走行やローダウン車が原因
タイヤの摩耗や片べりの原因としては
高速より市街地の方が摩耗します。
高速ではタイヤはまっすぐの状態で走ります。
町中では交差点が多かったり、駐車場が狭く何回もハンドルを切ったりしますよね?
この方が路面との摩擦が大きくなり、
タイヤの減りが早くなってしまいます。
また、発進や停止の時にも1トン以上もある車を動かしたり止めたりするわけで、その分負荷がかかります!
ローダウンをして少し車高を落としてる場合も偏摩耗の原因となります。
車高をさげると、タイヤが「ハ」の時になっていく場合があり、この場合必然的に内側が極端に摩耗してしまいます。
足回りの構造で異なる為、ミニバンや軽自動車はローダウンしても「ハ」の時にはなりません!
セダンやステーションワゴン系の車に多いです
タイヤの外傷や変形を確認する
車で走るのはきれいに舗装された道だけではありません。
デコボコの悪路だったり、
釘や石が転がっている場合もあります。
なので気づかないうちにタイヤに外傷や変形が起こる場合があるのでそれを確認します。
釘や鉄片が刺さってないか?
タイヤに釘や鉄片が刺さっていたらそこから空気が徐々に漏れてくる場合があります。
あるいは、
刺さってすぐにパンクしてしまう事もあります。
タイヤに釘や鉄片が刺さっていたらどうするか?
- 絶対に釘を抜かない!
- お店の人に相談する!
タイヤに異物が刺さってたら抜きたくなる気持ちはわかりますが、それは絶対やってはダメです!
釘が穴をふさいでる状態なので、
抜いたらそこから空気が漏れてしまいます。
とりあえず走れる状態ならお店やガソリンスタンドの人に見てもらうのが一番です。
恐らくタイヤ交換になると思いますが
安全のためにそれが良いですね
ですが僕は今までで2回程タイヤに釘が刺さりましたがそのまま乗り続けました(笑)
1回目はタイヤの接地面の中央くらいに
5センチぐらいの釘がグサリ!
その時は綺麗に奥まで刺さってた上、
空気漏れもしてなかったので
そのまま1年くらい使用しました(笑)
もちろん月2回は空気圧チェックしてましたよ。
2回目は接地面と側面部の間くらいに
斜めに刺さってました。
とても見苦しく、タイヤから
釘の頭が1cmくらい出た状態!
しかもタイヤ交換して1ヶ月だったので
どうするか悩みました。
結局1回目と同様、空気漏れは無かったので様子見で何も問題なかったんですよね。
タイヤから無理やり釘を抜くとそこから空気が漏れる可能性が高いので飛び出た頭部分だけをカットして走ってました。
僕の場合はどちらもゴムが分厚い接地面だったので大丈夫でした。
これが側面部に刺さっていたら、
タイヤの早めの交換が必要になります。
側面部はゴムが薄く、縁石に強くヒットさせると一発でパンクする程です。(←友達の話です)
側面部の変形はないか
側面部にこぶのような物が
プクッと出来ることがあります。
これを見つけたらパンク、バーストの危険があるのでタイヤ即交換が必要です。
タイヤの中にはワイヤーみたいな鉄の細いものが張り巡らされています。
そのワイヤー部分が衝撃などで切れてしまい、
タイヤの内圧(空気圧)に押されてこぶのような形で表面に出てきます。
タイヤ外側は簡単に気づくと思います。
内側は見にくい為、定期的にのぞいて確認する事が必要です。
まとめ
タイヤの寿命を判断する劣化の症状について解説してきました。
最後におさらいです。
- ひび割れは無いか?
- タイヤ溝が3.2mm以上か?
- 偏摩耗していないか?
- 釘や鉄片が刺さってないか?
- 表面の変形は無いか?
これらの事を1ヶ月に1回は点検しましょう!
それと、小まめに空気圧をチェックする事で、磨耗や偏磨耗を減らすことができますよ!
→タイヤ空気圧の入れ方は簡単!セルフスタンドでも無料で気軽にできます
タイヤの接地面や内側は自分で見ない限り
よっぽど目につくことはありません。
洗車する時に一緒に確認したり、
ガソリンを入れる時にスタッフさんに
「タイヤの点検もお願いします。」
と言うと大体やってくれます。
タイヤの寿命を早期発見し早めの交換で安全にカーライフを送りましょう!
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