最近はタイヤの品質も上がり、パンクなどの件数も減ってきました。
しかし、JAFの出動理由の第2位が『タイヤのパンク・バースト』になっています。
特に高速道路を走ってる時にタイヤがパンクしたら怖いと思いですよね・・・。
今回は、高速道路などをスペアタイヤで走る時の注意点、スペアタイヤの走行可能距離や空気圧などについて書いていこうと思います。
- スペアタイヤで高速を走ると捕まるのか?
- スペアタイヤで走行する時の条件・注意点
- スペアタイヤの寿命や管理方法について
スペアタイヤで高速を走行したら捕まる?
まず、結論としてスペアタイヤで高速道路を走ることは違反ではなく、捕まることはありません!
いくら捕まることがないと言っても、スペアタイヤで走行を続けることは非常に危険が伴います。
なので、タイヤがパンクしたらなるべく早くタイヤ交換をするべきだと言えますね。
これから、スペアタイヤの種類・走行可能距離や速度等について解説していきます。
高速道路でのいきなりのパンクは僕も経験済みですが、どのくらいの速度出してよいかわからず、ノロノロ運転で帰宅した記憶があります。
この記事を読めば、より安全にスペアタイヤを活用することができるようになると思いますよ。
スペアタイヤには3種類ある
まず一言に『スペアタイヤ』と聞けば何を想像しますか?
僕は、軽トラが履いてるようなタイヤのもっと細いバージョンが思い浮かびます。
でも実際にスペアタイヤとされてる種類には以下の3種類があります。
スペアタイヤの種類
- 応急タイヤ(テンパータイヤ)
- 標準タイヤ
- パンク修理補修キット
応急タイヤ
応急タイヤは僕がさっき言ったような、簡素な作りでタイヤ幅が細くなってるものですね。
このスペアタイヤが世の中のイメージとしては根強いのではないでしょうか。
またの名をテンパータイヤと呼び、車に詳しい人などはこの言い方をする事が多いらしいです。
標準タイヤ
次に標準タイヤですが「普通のタイヤが乗ってるの?」と思いましたか?
その通りです。
パワーのある車や大型車には、通常装着してるタイヤ同等のサイズのものがスペアタイヤとして積まれています。
ですが、それもひと昔前の話で、最近ではトランクルームに大きなタイヤをスペアとして載せてる車は少ないですね。
純正で標準スペアタイヤが乗ってるのは、SUV車のトランク部に後ろからドンッとタイヤが付いてるのがイメージしやすいのではないでしょうか。
それがそのままスペアタイヤとなるんです。
しかし、これも最近出たSUV車では付いてないものが多く、外観重視のデザインになってきてるのが実際のところです。
その代わりに車体下に標準タイヤを設置している事もありますね〜。
パンク修理補修キット
スペアタイヤを積む代わりに、パンクを補修するためのキットがトランクルームなどに設置されるものです。
もしタイヤがパンクしたらそのタイヤを外して、パンク部位から内部に充填材と共に空気を入れて漏れを止めてそのまま使用します。
スペアタイヤだと場所も取るし、10Kgくらいの重さとはいえ重量も増えて燃費にも多少影響が出るでしょう。
なので、時代のニーズに合った「居住性」「低燃費」を実現させるため主流になりつつありますね〜。
さて、3種類のスペアタイヤについて簡単に説明してきました。
今回の記事では『応急タイヤ(テンパータイヤ)』について書いていきます!
はじめに言ったタイヤ幅の細いタイプのスペアタイヤですね。
また、この後では応急タイヤのことをスペアタイヤと表記しますのでご了承下さい。
スペアタイヤで高速道路を走行する条件
冒頭でスペアタイヤで高速道路を走っても違反にはならないと書きましたね。
しかし、安全に走るためには次の3つの条件を守る必要があります。
- 走行速度は80km/hまで
- 空気圧は420kPa確保する
- 走行距離は100kmまで
走行速度は80km/hまで
スペアタイヤを見てわかるように、かなり細身なタイヤです。
当然標準タイヤより性能は落ちるので、グリップ性能も下がり、雨の日などはスリップの危険も増します。
速度を出しすぎると直進安定性も損なわれ、ブレーキを踏んでも制動距離が伸びてしまうのでスピードの出しすぎは要注意です!!
スピードの出し過ぎはNGですが、あまりにゆっくり運転するのも問題があるんです。
スピードの出た後続車に追突される危険がありますからね。
僕は高速では100km/h近くの速度で走りますが、それから考えると80km/hは遅く感じます。
スペアタイヤを履いて走り出した時は気をつけてるのでゆっくり走ると思いますが、慣れてきたらどうでしょう?
「あっ、こんなにスピード出てた!」
てな感じで知らずうちに100km/hで走ってたという事になるかもしれません。
すると、さらにタイヤの性能が悪くなりスリップやバーストの危険が増します。
スペアタイヤで走行する時は、常に速度を気にしながら集中して運転した方が良いですね!
僕は高速道路で落下物を踏んでパンクし、スペアタイヤに履き替えたことがあります。
車も大型ミニバンで車重もあったため、怖くて速度も60km/hくらいしか出せなかったです。
空気圧は高めの420kPa
スペアタイヤはかなり細身なタイヤになります。
標準タイヤのように幅がないため、支えられる重さも下がってしまうんですね。
そのため、空気圧を420kPaほどまで上げて、空気で支えてあげる感じです。
もし、空気圧が不足していると車重を支えきれずタイヤがパンク・バーストしたりする危険があります。
さらにはカーブを曲がった際にタイヤがよじれて外れてしまう事もあるかもしれません。
日頃からタイヤの空気圧管理は大切ですが、スペアタイヤの空気圧も年1回くらいで点検したいですね!
スペアタイヤの指定空気圧は運転席ドアを開けたところのラベルに表記してあります。
タイヤの空気圧点検方法については以下の記事にまとめたので、わからない方は参考にしてみて下さい。
走行可能距離は100kmまで
スペアタイヤでの走行可能距離は100kmまでにしておいて下さい。
厳密に100kmとは決まっていませんが、スペアタイヤはただでさえ細身で接地面積が少ないため、タイヤの摩耗も著しく進行します。
実際にスペアタイヤの溝を見ればわかりますが、意外と溝が浅いんですよね・・・。
なので、すぐにタイヤ溝がなくなって、スリップ等の危険が出てくるということです。
ちなみにスペアタイヤは『パンクした時に整備工場まで自走出来る』という条件で設計されてるようです。
「新品を買うお金がないからとりあえずスペアで走っとこう」みたいな事は出来ません。
タイヤ交換も安くはないので、その気持はわかります!
ですが、スペアタイヤを履き続けたまま走ると、スリップやバーストなどの危険もあるのでやめた方がいいですよ。
安全に車を運転するためと割り切り、そのまま整備工場に自走していくか、100km走行する前にタイヤ交換をしてもらいましょう!
スペアタイヤ使用時の注意点
スペアタイヤを使用する時に注意したいポイントは以下になります。
- 外形が小さくなり走行性能低下
- タイヤチェーンが装着できない
外形が小さくなり走行性能低下
スペアタイヤは通常タイヤよりも外径が小さいです。
そうなると、車の一部分の車高が下がってしまいます。
普段は難なくクリアしてる輪留めや段差などにヒットする可能性が高くなるので、ここにも注意が必要ですね。
あと、直進安定性も損なわれるので、カーブは速度を落とし、急ハンドル操作は控える必要もあります。
ドレスアップでローダウンをしてた場合、地を這うくらい車高が下がる恐れもあるんですよ。笑
僕の友達で、ホンダオデッセイをドレスアップしてた人がいます。
その車はかなり車高を下げてホイールもインチアップ、おまけにキャンバー角も付いていました。
世間で言う「タイヤがハの字になってるよー」ってやつです。笑
高速に乗って遊びに来てくれた日の帰り道、パンクしてしまい、スペアタイヤに変えることになりました。
「これは無理だろ〜」というレベルで車体も傾き、ハの字になったスペアタイヤのゴムが少しねじれてたんですよ。
「さすがに高速はやめてレッカー呼んだら?」と僕は止めましたが、その子は大丈夫〜と言って下道走って帰りました。
家に無事着いた事を知りホッとしましたね〜。
スペアタイヤは純正の車高で使うことが想定されてるので、ローダウンした車に装着させる場合は、特に注意が必要になります。
タイヤチェーンが装着できない
スペアタイヤはかなり細身なため、タイヤチェーンが取り付けできません!
もし駆動輪がパンクしてしまい、チェーンを取り付ける場合、ノーマルタイヤと位置替えをする必要があります。
車載工具でタイヤのローテーションみたいな事をするのは、ほぼ無理だと思いますのでロードサービスやJAFに頼ることになりそうですね・・・。
自分でタイヤ位置替えをする場合、タイヤ1本ずつ交換する手間はありますが、不可能ではありません。
スペアタイヤへ交換時の注意点
あなたが乗る車のタイヤがパンクしたとします。
そのままジャッキアップして、パンクしたタイヤを外してスペアタイヤをつけますか?
パンクしたタイヤとそのまま入れ替えるっていうのが、普通の考えだと思います。
実はそれは危険な行為なんです!
タイヤの動力が直接伝わる駆動力にスペアを付ける場合には注意が必要です。
例えばFF車で前輪がパンクなどした場合は後輪を前輪にはめ替えて、後輪にスペアタイヤを装着しなければなりません。
駆動とハンドル操作で負荷が高くなるからですねー。
逆にFRなど後輪駆動の場合は特に決まりは無いみたいですが、同様に前後で入れ替えて駆動輪にスペアタイヤを装着しないのが望ましいですね。
四輪駆車(4WD)の場合は全て駆動輪になるので、特に決まりはないみたいです。
でもこれらを実際にやってる人は少ないかもしれません。
緊急時にそんなはめ替え作業をする気にもなれませんし、1つのジャッキでやるのはかなり時間もかかりますしね〜。
僕も偉そうに言ってますが、多分やりません。笑
そんなリスクがあるんだよって事だけ理解しておけば良いのではと思ってます。
「前輪に細いタイヤがついてるから、ハンドル操作もゆっくりしよう!」など心得て安全運転すればいいですよ!
スペアタイヤの寿命と管理方法
スペアタイヤの寿命は約5年と言われています。
いざスペアタイヤを使おうと思っても、タイヤがひび割れてしまい空気圧も足りない状態では怖くて装着できませんよね?
なので、しっかりと管理しておく必要があります!
日頃はトランクスペースに収納される場合が多いので、紫外線の影響もなくゴムが劣化する可能性は低いです。
しかし、ゴムバルブの劣化でエアー漏れしたり、空気圧低下になる可能性は大いにあります。
なので、最低1年に1回はタイヤの外観チェックや空気圧管理をしっかりしておく必要がありますね。
釘など踏んだ時はしょうがないですが、管理不足でのパンク等は防げますので!
スペアタイヤで走り続けるのは危険
高速道路に関わらず、スペアタイヤで走り続けるのは危険です。
なぜなら、スペアタイヤはあくまで応急タイヤであり、長持ちするよう作られていません。
スペアタイヤが走行不可になる前に、タイヤのパンク修理をしてもらうか、タイヤ交換が必須になります。
当ブログでおすすめしている『TIREHOOD(タイヤフッド)』というサービスであれば、下記のようなメリットがあります。
- 国産優良タイヤが安く買える
- 購入から交換予約までネットで完結
- 無料パンク保証付き
とりあえずスペアタイヤで自宅まで帰宅し、ネットから購入・取り付け予約まで完結します。
なので、危険をともない走行距離を伸ばす事なくタイヤ交換をすることができますよ!
以下の記事に詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみて下さい。
まとめ
スペアタイヤで高速道路を走ると捕まるのか?スペアタイヤ使用時の走行距離や空気圧について書いてきました。
結論としては、スペアタイヤで高速を走っても違反ではない。
そして、以下の3つを守る事が大切になってきますね!
- 走行速度は80km/hまで
- 空気圧は420kPa確保する
- 走行距離は100kmまで
スペアタイヤは車に乗ってる間、結局使わない!という事も多いです。
なので誰もが軽視しがちですが、万が一パンクやバーストした時には救世主になってくれます。
ちょっと大げさに書きましたが、経験した人からすればそう感じるものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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