普段から当たり前のように見ている車。
夜になると道を照らすためにライトを
つけたり、後続車に自車の存在を
知らせる赤色のランプがつきますよね。
車にとってライトは非常に重要で
夜間走行には絶対欠かせない物です。
でも、あなたはこれらのライトの名称を
全て知っていますか?
もし、知らないのであればざっくりでも
良いので把握しておいた方が良いですよ。
今回は車の外装・内装に使われているライトの
名称と用途を解説していきます。
ヘッドライト
車の正面の広範囲を照らすためのライトで
ヘッドランプ、前照灯とも言います。
車の正面を照らさないと夜間走行時に前が
見えずに非常に危ないですよね。
ヘッドライトは文字通り車の正面部に
ついており、車の外観のイメージにも
大きな影響を与えます!
このヘッドライトにも2通りの使い方があり、
ロービームとハイビームがあります。
両方とも正面を照らすライトですが
ロービームは路面のみを照らし、
ハイビームは遠くまで照らします。
「ならハイビームが良いじゃん!」
そうなんですが、ハイビームをつけると
眩しいです。前の車や、歩行者にとっては
不愉快極まりない事なんですね。
でも普段は『ハイビームでの走行が基本』
そのように一応決まってるようです。
ロービームはすれ違い時に眩しくないよう
切り替える為にあります。
でもそれは昔の車が少ない時代や、
山道での走行を想定した話です。
車社会になって街中でも多くの車が走ってます。
それで皆ハイビームで走ったらどうでしょう?
眩しくてやってられないですよね!(笑)
なので、暗黙の了解で
『ロービームが基本』というイメージがあり、
ハイビームで走行してると迷惑行為に思われる
ようになってきました。
ヘッドライトの光源となるバルブも
大きく分けて3種類あります。
ハロゲン、HID、LEDの3つです。
1つずつ簡単に説明します。
ハロゲン球
ハロゲンと横文字を使ってますが、
普通の電球の事です。
学校の実験とかで使う、周りが透明の
ガラスで覆われた電球のイメージです。
ハロゲン球は柔らかい光で
黄色っぽい色をしています。
とても発熱して、寿命が短く、
明るさもそれほど無い為最近はあまり
使われなくなっていきましたね〜。
しかし、雨天時走行では地面に
ライトの光が反射して見にくくなる事
が少ないです。
なので、自分から好んでハロゲン球を
つける人もいます。
HID
ガスを封入したバルブに高電圧の
電気を流すことで光るライトです。
ハロゲンの約3倍明るいです!
別の名称でディスチャージランプとも言います。
最近の車に最も多く採用されており、
ほとんどの車がHIDのヘッドライトを
装着しています。
とにかくライトが明るいのが最大の利点。
欠点を上げるとすれば、照度が安定するまで
時間が掛かる事ですかね。
ライトONした直後は暗く、そこから徐々に
10秒から20秒くらいかけて最大光量になります。
LED
日常でもLEDという言葉は聞いたこと
ありますよね?
身近なものではスマホカメラのライトや
部屋の照明、信号機などにどんどん使われて
きています。
車に使われるLEDはより光が強いタイプです。
パワーLEDとも呼ばれます。
LEDのイメージでは、明るいけど車で前を
照らすほど明るくはないんじゃないかな?
と思うかもしれませんね。
しかし、自動車メーカーが試行をこらして
完成させたLEDヘッドランプは明るいです!
純正でLEDヘッドランプになってる車は
HIDよりも明るく感じます。(個人的に)
ハロゲンやHIDから、LEDのバルブへ
変更する場合もありますが、それは結構暗く
なってしまいます。
僕は現行のタントカスタムに乗っており、
LEDヘッドランプ装着車です。
率直な感想は「全然明るいじゃん!」です。
色見は黄色風でもなく、青白くもなくて
真っ白!って感じで見やすいです。
ライトをつけた瞬間に最大光量になるので、
安全性でも申し分なし!
急なトンネルで暗い場合でも安心です。
夜間走行時でも明るい光を出す事で、安全性を確保するヘッドライトですが、レンズ自体が汚れてたらそれも台無しですよね?
車のヘッドライトって樹脂でできてるので、紫外線などの影響でどうしても劣化します。
もし、あなたのヘッドライトが黄色くなり、ツヤも無いようであれば劣化してる証拠です。
そうなってしまったら、レンズクリーニングするか、表面の汚れを削り落とすしか方法がありません!
僕のヘッドライトもかなり劣化で黄ばんでたので、磨いてキレイにしたらものすごく透明感とツヤが復活しました。
よければ以下の記事を参考にして、ライトのクリーニングをしてみてはいかがでしょうか?
→車のライト黄ばみ取りは簡単に出来る!10分でレンズ表面の曇りを除去する方法
→ヘッドライト磨きからコーティングまで!耐水ペーパーで黄ばみを削ぎ落とす方法
話が戻ってしまいますが、ヘッドライトの
ハイビームとロービームをそれぞれで
上目と下目と読んだりします。
街中を上目ライトで走行してると非常に迷惑で
対向車に「お前のライト眩しいじゃねーか!」
って感じでパッシングされます。
パッシングとはハンドル横のレバーを手前に
カチャカチャと引いてローとハイを
素早く切替る事です。
ハイビームで走り続けると自分は遠くまで
照らされて見やすいので良いです。
しかし、他人からすれば眩しくて
前方が見えなくなり危険です。
パッシングされたら、上目になってないか
確認しましょう!
ハイビームになってれば右側のレバーが奥に
いってるはずなので手前に引いて戻せばOKです。
また、他の車がハイビームになっており、
気づいてないようならば、自らパッシングして
知らせてあげるようにしましょう!
嫌な目をされるかもしれませんが
みんなの安全のためですよ〜。
ポジションランプ
ヘッドライトの中、もしくはすぐ横にある小さなランプ。
スモールライト、車幅灯とも言って、
薄暗い状態で歩行者、車に自車を認識させる
ためについています。
ポジションランプは道路を照らすものでは
ないので、光量はそれほどありません。
あくまで自分の居場所や横幅を知らせる為の
ライトである事を理解して下さい。
ハンドルの右横にあるレバーを1回奥へ
ひねるとポジションランプが点灯します。
これはヘッドランプを点灯してる時は
必ずついていて、小さいけれども
とても大切なライトです。
最近では、アウディやレクサスなど、
ポジションランプをLEDでライン状に
光らせてるものが増えてきてます。
以前はポジションランプはハロゲン球でした。
しかし最近は軽自動車でもLEDポジションが
採用されてます。
ヘッドライトもポジションランプもLEDが
主流になってきたので、そのうちハロゲン球も
廃止になるかもしれませんね。
ウィンカー
別の名称で方向指示器とも言います。
車の曲がる方向を他の車や人に知らせる為の
ライトですね。
オレンジ色の光で定期的に点滅してます。
ウィンカーは車の3ヵ所に付いていて、
前(フロント)、横(サイド)、後(リヤ)に
付いていなければいけません。
それでないと車検にも通らないからです。
前や後ろはどの車も同じですが、
横のサイドウィンカーは車種で種類が違います。
サイドミラーに埋め込まれたタイプの
ウィンカーミラー(最近の主流)
フロントタイヤを覆っているフェンダーに
取付けられているもの。
フロントバンパーの両端(ウィンカーの
すぐ横くらい)に取り付けられるもの。
この3種類があります。
最近ではウィンカーもLED化に
なってきましたね。
LEDにすると、点滅の歯切れがよくなり
引き締まった感じが出ます。
「おっ!コイツウィンカーの歯切れが良いな。」
って思ったらおそらくLEDですね。
個人的にかっこいいと思います!
また、流れるウィンカーというのがあり、
特に外車に多いのですが、ウィンカーが
内側から順々に点灯していくものです。
流動性があり、初めて見たときは衝撃でしたね〜
これも最近レクサスやトヨタの国産車も
採用されています。
ちなみにこの流れるように光るウィンカーは
シーケンシャルターンシグナルランプとも
言います。覚えなくても良いですよ〜( ̄▽ ̄)
ヘッドライト、ポジション、ウィンカーなど
純正でLEDを採用する車が増えてきてます。
時代の流れには逆らえませんかね〜(笑)
LEDは長寿命で発熱も少なく省電力なんで
燃費が良くなると言われてます。
しかし、もしランプが切れた場合、
自分で交換するのが困難です。
専用品が使われてる事が多い為ディーラーに
対応してもらう事になりますね。
ハロゲン球の場合は電球だけ自分で
交換して、ハイ終わり〜だったのに・・
フォグライト
フォグランプ、前部霧灯とも言って『霧』が
発生した時に視界を確保する為のライトです。
ヘッドライトの直下、フロントバンパー下部に
取り付けられてます。
純正のフォグライトではハロゲン球が多いです。
しかし、最近のLEDブームの影響で
まだ少ないですがLEDフォグライトも
増えてきています。
フォグライトは車のすぐ前方を照らすのにも
適していて、狭い路地を曲がる時に横方向が
見やすくなります。
実際、夜走ってる時はヘッドライトで
フォグの明かりはあまり目立ちません。
一度止まってる時にフォグだけを入切して
みて下さい。
フォグライトが意外としっかり仕事をしてるのがわかりますよ!
テールライト
車の後ろについてるライトです。
テールランプ、尾灯とも言ってライトの色は
赤色が使われています。
後続車に自社の存在を知らせる為のライトで
『止まれ!』の意味合いもあり赤色に
なっています。
テールライトには2種類あって
スモールとブレーキがあります。
スモールライトはポジションランプを
付けたら同時に点灯するものです。
夜間は常時このスモールのテールライトを
点灯させた状態になります。
もう一つはブレーキランプです。
名前通りブレーキペダルを踏んでる間点灯
するものですね。
スモールライトは光量を控えめにしてあり、
ブレーキライトは眩しいくらいに強い光で光ります。
後続車に「僕ブレーキ踏んでますよ〜」と
知らせる非常に重要な役割をになってますね。
ただ、テールライトは車の後ろについてるので
ヘッドライトの様に点灯してない場合に
暗くて切れてるな!って事に気付けません。
夜走行前にライトをつけて車の周りをぐるっと
回ってちゃんとライトがついてるか確認しても
ブレーキライトは確認できません。
スモールは条件なしで点灯するので確認
出来ますが、ブレーキはペダルを踏んだ時のみ
点灯するので一人だと確認できないんですね。
その場合、家族や友人にブレーキを踏んで
もらって確認するか、重い雑誌の塊などを
ペダルに乗せて踏んだ状態にするといいです。
僕がやってる事はコンビニなどのガラス張りで
光が反射する場所にバックで駐車します。
そうすると、バックミラー越しでも
テールライトが確認出来るのでおすすめですよ。
テールライトはランプが切れていると
後続車に追突される危険もあるので、車検ごと
ではなく、定期的に点検するようしましょう!
バックランプ
ギヤをバック(リバース)にいれた時に
光るライトです。
バック時に後方を照らすためのものですね。
普段は意識しないでしょうが、ナビ画面に
表示される後方モニターで夜なのに結構明るく
表示されてると思ったことありませんか?
それは、このバックライトが周囲を照らして
くれる事も影響しているんですよ。
ナンバー灯
車のナンバープレートを照らすものです。
これは特に安全面では必要ないのですが、
何かの不祥事などあった時に咄嗟にナンバーを
確認出来るようにあります。
これも点灯していないと車検に通りませんし、
警察から注意される事もあるので注意しましょう。
ルームランプ
車内についているランプです。
これにもたくさんの種類があります。
簡単に説明していきますね。
・ルームランプ
車全体を照らすランプでドア開閉と連動させる
こともできます。
・マップランプ
運転席、助手席それぞれについてるランプ。
車種によってない場合もあります。
別名で読書灯とも言ったりしますね。
・バニティランプ
上部にあるサンバイザーを下ろした時に
ミラーが付いてる車がありますよね?
その横に付いている小さなランプの事です。
・ラゲージランプ
トランクルームを開いた時に照らしてくれる
ライトで、ルームランプ同様ドア開閉連動が
可能です。
・カーテシランプ
ドアを開いたときにドアの下の方にあるもの。
乗り降りする際に足元を照らしてくれます。
ちょっと良い車に取り付けられてます。
バックフォグライト
フォグライトは説明しましたがこれは車の
後ろについてるフォグランプです。
フロントフォグと違い、バックフォグは
寒冷地などで吹雪が酷い時に後続車に
自車の存在を知らせる為のライトです。
光の色は赤色で、光量はブレーキランプの
ような強い光になり、車内にオン・オフさせる
スイッチがついています。
寒冷地仕様の車では標準ですが、
そうでない地域では装着してない車がほとんどです。
スポーツカーなどには純正で付いているものも
あります。
寒冷地でなくても希望でオプションをつける事も
できます。ちなみに値段は2、3万円くらいです。
最後に
車の内外装についてるライト全般について
書いてきました。
「こんなにライトにも種類があったのか!」
そんな風に思ったなら、他の車のライトも
色々見ても面白いかもしれませんよ?
車種毎でライトも違いますからね!
特に最近のライトはデザインも凝ったものが
多く面白いです。
僕の場合、ちょっとカッコイイライトが目につくと
ついつい見てしまいます。笑
信号待ち、すれ違い時にも他車のライトは
結構目につくので意識して見てみると
面白いですよ〜。
また、車に乗ってるうちにこれらのライトは寿命をむかえ、点灯しなくなります。
そうなるとお店か自分でやるかでバルブの交換が必要になってきます。
その時に間違った交換方法をしてしまうと、せっかくのカッコ良いヘッドライトの内部が曇ったりする可能性があるんです!
僕もそれは経験ありで、改善まではだいぶん苦労しました。
今の無害のうちから参考までに、ライト曇りの原因と対策を把握しておくと良いですよ〜(^ ^)
コメント