「ダウンサスを買うお金が無い!」
「ダウンサス付けたけど全然下がらない!」
など自分の思うようにローダウン出来なかった場合、ダウンサスや純正スプリングをカットして車高を落とす場合があります。
そこで気になるのが、サスをカットしても車検は大丈夫なのか?ですよねー。
結論から言うと、基本的に車検はNGになります!
でも実際のところ、ダウンサスをカットしても車検に通ってしまう場合もあるようですね。
今回はそんなダウンサスカットでの車検についてや、周りがやっているカット方法やその工賃について書いていきます。
あなたがダウンサスのカットを考えてるなら、しっかりと目を通してほしいと思います!
ダウンサスカットでの車検基準は?
車検に関しては、人によって通る通らないと意見が分かれていますね。
基本的には、冒頭で述べたように車検NGとなります。
「安く車高下げれると思ったのに〜」
残念ながらダウンサスをカットする事自体、違法改造と見なされるんですよ。
法律上でも、緩衝装置の破損扱いになるので、やってはいけない事になりますので注意して下さいね!
「ならなんで車検に通る場合があるの?」
それは検査官の見かたで、しっかり見るか、ザックリ見るかでパスできる場合があるからです。笑
漏れ無く全項目チェックされたら、間違いなく車検には通りません(^^;)
最低地上高9cmの確保
まず、ローダウン車の車検で一番気をつけたいのが車高の高さです。
車の腹下の金属部分が地面から最低9cm確保できている事が車検をパスする最低条件ですね!
僕もギリギリのラインで車高を下げるために苦労しました。笑
荷物やガソリンの量で微妙に車高が変わってくるんで面倒なんです!
たとえダウンサスをカットしていても、最低地上高9センチ確保できていれば、車検に通してくれるとこもあります。
ですが、それも検査官によってまちまち・・・。ってのが現実みたいですね。
車の下になんかを差し込んで「はい、OK〜!」なんて言う人もいるので、そんなとこだと普通に通っちゃうそうです。笑
バネに遊びが無いこと
その他のチェックポイントとして、ジャッキアップした際にバネに遊びがない事があります。
遊びっていうのはバネが縮まず、隙間が出来ること。手で揺らすとガタガタ動く事ですね〜。
普通だとショックとスプリングで車の重みを支えているので、遊びが出来るなんてありえません!
もともと純正では、ジャッキアップした時にショックが伸び切った状態でも、遊びのないように作られてますので。
でもそのバネをカットしてしまう事で、ショックストローク幅内におさまらない場合があります。
ジャッキアップするとあら不思議、バネが手で外れちゃう〜。なんてのは絶対にNGです!
バネに遊びが出てしまうと、走行中に大きな段差などの衝撃でバネが外れてしまい、かなり危険!
車検うんぬん以前に大事故にもつながるので、絶対に、避けなければなりません。
過去にカットしたサスが外れて、タイヤに刺さり大事故になった事例があるらしく、そこから法令が厳しくなったみたいですね。
なのでローダウン車の場合は、わざわざジャッキアップして確認される事もあるみたい。
ちなみにこれは、ダウンサスをカットしなくても、ダウン量が大きいものでは起こりうる事です。
ダウン量が大きくて使えそうだから〜。と違う車種用のダウンサスなど使うと遊びが出てくる場合があるんですね。
なので、普通にダウンサスを交換する場合も、メーカーの適合表を見て選ぶ必要があります。
カット跡やキズ、塗装剥がれ
- 最低地上高9cm確保
- ジャッキアップ時バネの遊びが無い
この2つをクリアしていれば、だいたい車検に通ってしまうそうですね〜。
しかし、昔ながらの検査官はさらに厳しく検査をする場合があります。
バネをカットする際、キレイに切れば問題なくても、明らかにノコギリで切ったような、バリ剥き出し状態では車検には通りません!
普通はグラインダーと呼ばれる切断機が使われ、比較的端面はキレイにカットされていますね。
しかし、どうしても尖ったバリが出てしまい、怪我の恐れや、他の部品やブッシュ類に傷つけてしまう場合があります。
切断機で切ったあとに、表面をヤスリで整えて面取り、ブラックに塗装してあれば比較的通っちゃうみたいですよ〜。
ダウンサスのカット方法
ダウンサスや純正スプリングをカットして使うことは、車検に通らなくなる可能性が高い以前に危険を伴うので、競技専用として扱われたりします。
そのバネのカット方法について簡単に書いていきますね〜。
あくまでも参考なんで、もしやるならば自己責任でお願いします。
また、必ず専門家にやってもらう必要がありますね!
通常ダウンサスなどのバネは、アッパーマウントとシートで上下から挟み込む形になっています。
当然このマウントなどの形状に合わせたように純正スプリングも作られているので、バネとマウントの当たり面を変えたらNGになります!
まずは車からダウンサスを外して、バネの形を確認。
バネの末端が平面になるように加工されているならば、そちら側をカットする事は出来ません!これは絶対条件になります。
丸い金属バネがヒョコんと飛び出た形になってる側ならば、正しくカットすれば影響は少ないらしいですね〜。
そしてまっすぐ見て、その端面からちょうど1周してきた部分でカットするのが基本で、0.5巻きか1巻き単位でカットする感じです。
文章ではうまく言えませんが、要するにカット前と同じ見た目になるようにカットしなければならないって事ですね〜!
もし、ここでテキトーな位置でカットしてしまうと、直進時も安定せずにハンドルを取られるようになるので、非常に危険なんですよ。
まぁ基本的には、ダウンサスのカットはやらない方が良いですよ〜。って事です。
以下の記事でも書いてますが、僕自身ダウンサスにした事はありますが、サスカットまではやろうと思いませんでしたね。
→ダウンサス交換の特徴や工賃をチェック!メリット・デメリットは?【失敗談あり】
それよりも、「車高調に変えてやるよ!」と開き直って1ヶ月くらいで買い換えちゃいました。笑
ダウンサスカットの工賃は地味に高い!
車検もグレーゾーン、カット方法も小難しいというのはわかってもらえましたか?
最後にダウンサスカットの工賃ですが、これが意外と高いんですよ。
一箇所あたり約5000〜10000円くらい!
4輪共するならば、20000〜40000円必要ってわけですね〜。
特にフロント側がストラット式のものが多いので、これだとタイヤ外してサス外して、分解・組み付けが入ってきます。
なので、ストラット式の場合が工賃高めになります!
さらにそこからバネカットやらの作業が入るので、普通のダウンサス交換工賃よりも高くなってしまいますね〜。
軽やミニバンなどのリア側は、スプリングだけ脱着出来るので、5000円からの工賃になってるんだと思います。
4輪全てがストラット式の場合、40000円以上の工賃を覚悟しなければなりません・・・
「それなら車高調に変えよう!」というのが僕の見解です。笑
40000円もあれば、他のダウン量のダウンサスに交換してみたり、車高調を検討しても良いかもしれませんね〜。
行きつけのショップなどが無く、工賃を安く抑えたいならば、『グーピット』が良いかもしれません!
グーピットでは、周辺地域で持ち込み交換OKのお店にネット上で問い合わせも出来るので便利です。
もともと持ち込み交換OKの店なので、「断られたらどうしよう・・・」という心配もいりませんからね〜。
カットOKのダウンサスもある!!
ダウンサスのカットは車検に通りませんよ〜。とお話してきました。
しかし、中には社外品でもバネカットOKなダウンサスが存在するんです!
それがZOOMのメーカーから出てる『スーパーダウンフォースC』という商品です。
これはバネの片側が密着した状態になっており、その密着範囲内(最大2巻まで)でカットしても大丈夫な設計になってるんですね。
カットしてもショックに遊びが無いことも確認されており、車検も問題なく通るそうです。
通常の下げ幅が−35mmだとして、最大–55mmまでの約20mm分までカットできます!
これなら安心してカットできますよ〜。
でも、普通のダウンサスよりも値段がちょっと高めなのがネックですね。笑
また、最低地上高ギリギリまでズドンと落としたい場合は、タナベ製の『DF210』なんかもオススメです!
これは最初の段階で、車検対応ギリギリまでのローダウンを可能にしたダウンサスで、値段も比較的お手頃になってます。
下げ幅を調整しながらなら『スーパーダウンフォースC』、限界まで下げたい場合は『DF210』を選べば良いと思いますよ!
最後に
ダウンサスのカットは基本的に車検に通りません!
しかし、中にはサスカットOKな商品もあり、下げ幅も大きなダウンサスもあります。
対応していないバネをカットする事は、非常に危険なのでやめたが良いです。
今回紹介したカット対応のものを選ぶか、お金を貯めて車高調に交換してしまうかが良いですよ〜。
ちなみに僕は全力で車高調をオススメしたいですね!笑
→車高調の取付工賃はいくら?車種・足回り構造の違いでも差が出る!
→車高調取り付けの持ち込み工賃相場は?オートバックスやディーラーで比較
参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました(^ ^)
コメント