冬場の運転で怖いのが、路面凍結での運転です。
これは、道路に降った雪が踏み固められてなる場合と、道路上の水分が凍ってなるものがあります。
雪が積もった場合だと、目で見てわかるのですが、それ以外の場合は目で見ても分かりづらく危険なんですよね〜。
一見普通の道路でも、実は水たまりのように見えてツルツルの氷でしたー。
その巨大なスケートリンクに、知らずに乗ってしまったらハンドル操作も効かずにスリップや追突などの恐れもあります。
今回は、そんな路面凍結している場合に少しでも危険な目に遭わないようにする、運転時の注意点について書こうと思います。
凍結路面を運転する時のポイント3つ
凍結した路面を運転する時には、滑ってからどうするか?
ではなく、『滑らないようにどう運転するべきか!』の方が大切です。
一度滑り出した車体を、冷静な判断で自在にコントロールできる人はプロのドライバーでも難しいでしょうね。笑
なので、少しでも滑らないようにするために大事なことを3つご紹介したいと思います。
路面が凍結する条件は、道路上の水分が冷えて凍ることで起こります。
普通氷点下(0℃以下)にならないと、水って凍りませんよね?
しかし、たとえ気温が3℃くらいでも、海沿いだったり、大きな橋で風通しが良い場所だったりすると、路面の温度が氷点下になることがあります。
こうなると、路面が凍結するので危険です。
「んっ?水たまりかな?」と油断してると痛い目を見ちゃいます。
なので、冬場の寒い日に運転する時は、「もしかしたら路面凍結してるかも?」と身構えて運転することも重要ですよー!
急加速、急ブレーキなど『急』のつく動作はしない!
まずは基本的なことですが、急な動作をしてはいけません!
急加速や急ブレーキ、急ハンドルなどを凍結路面で行うと一発でスリップしてしまいます。
ただでさえ摩擦が少ない場所で、急にブレーキを踏んだら路面とのグリップ力がなくなり、ツルツル〜と滑るしかなくなりますからねぇ。
ちなみにブレーキをかけた時に車が止まるまでの制動距離は、道路が乾燥してるか凍結してるかで全然違うそうなんです。
路面が凍結している場合だと、乾燥路面と比べて最大10倍止まらない。
普通はブレーキを踏んで停車までに5mだとしても、凍結路面だと50m止まれない場合だってあるそうですから怖いですよね。
その場合、前の車に追突するかもだし、信号赤で交差点に突っ込む事になり得るのでものすごく危険!
職場の上司とかが昔、凍結路面の下り坂で、どうにも制御不能になり、信号赤のまま交差点に突っ込んでった。
などと笑いながら話すことがあるんですが、当時は慌てふためいて何もなすすべがなかった!と話していました。
急な動作をすると、それが引き金になりスケートリンクのように滑り出す危険があるので注意して下さいね〜!
クリープ現象で発進する
クリープ現象は知ってますよね?
そうです。教習所でも習うやつです。ブレーキから足を話すだけで車がスーっと進むあれです!
このクリープ現象で車を発進させることで、滑る危険を減らせます。
車は停車状態から動き出すのに、かなり摩擦力が働きますから、凍結路面だと摩擦が得られずにタイヤが空転して滑る。
みたいなことになります。
なので、信号が青になってすぐにブレーキから足を離してアクセルを踏む人は要注意ですよ。
最初の一発目でスリップするかもしれません・・・
これを防止するには、まずブレーキから足を離す。
スーっと車が動き始めたら、ゆーっくりアクセルをジワジワ踏んでいく感じですね。
車によっては、アクセルの踏み具合が全然違う場合があります。
当時は30セルシオに乗っており、アクセルを少し踏んだぐらいじゃ発進しなかったんです(急発進防止??)
でも、友達のウィッシュを運転する機会があって、セルシオと同じ感覚でアクセルを踏んだところ、ザザザッ!
乾燥した路面なのに、タイヤが一瞬空転してしまったんです。
「こんなに違うのか?」とちょっと人の車を運転するのが怖くなりましたね。
車はどれも性能やクセが違うので、日頃慣れてないレンタカーや友達の車の運転を交代で乗ったりする場合は特に気をつけて下さい!
『SNOW』モードを活用する
SNOW(スノウ)モードを使いましょう。
スノウモードは全社標準装備ってわけではなく、ある車とない車があります。
このスノウモードっていうのは、簡単に言うとアクセルを思いっきり踏み込んでもジワーっとしか加速しないようにするものです。
まさにスノウ(雪)モードですね!
ほんとはやっちゃダメですが、停車状態からアクセルを一気にべた踏みすると、ギューンと一気に加速します。
それが、まるでおばあちゃんが運転するようにゆーーっくりしか加速しないんです。
晴れてる日に使ってしまうと、後ろの車にクラクションを鳴らされてしまいそうですが
凍結路面での運転では、非常に有効な手段だと思います。
僕は現在2台の軽自動車を持ってますが、どちらもこの『SNOWモード』はありません。
馬力が無い軽には必要なし!ってことでしょうか?
排気量が大きめの車にはついてるようなイメージですねぇ。
あなたの車にもついてるかもしれないので、シフト周りかハンドル横のボタン類を探してみて下さい。
『SNOW』というボタンがあればそれがスノウモードですので、ぜい活用することをオススメしますよ〜!
冬の路面凍結に備えて
凍結路面を運転する上でのポイントを解説してきました。
でも実際、急にそんな局面になったら不安ですよね?
そんな場合に備えておくこともできます。
日頃ノーマルタイヤを履いてると思いますが、それを冬用タイヤに変更したり、チェーンを使用することで、スリップの危険をガクンと減らすこともできますよー!
長いトンネルを抜けた先が凍結してる恐れもあるくらいなので、いつどこで凍結路面に出会うかわかりません。
できることなら、冬の季節にはこれらの備えをしておいた方が良いですね。
スタッドレスタイヤに履き替える
もっとも有名なのがスタッドレスタイヤに履き替えることです。
冬用タイヤとも呼ばれ、雪が積もった路面、凍結した路面でもスリップする可能性をかなり下げることが出来る優れものです。
タイヤについた小さな溝に路面の水分が吸収されることで、雪や氷の上でも一定のグリップ力を保つことができます。
と言ってもタイヤも安いものじゃないので、あまり雪が降ったり凍結しないならわざわざ履き替えるのは勿体ないかぁと思うかもしれません。
だけど、冬場にスキーに行ったり、実家に帰省するなど遠出する予定があるならスタッドレスタイヤに履き替えておくことをオススメしますよ。
高速道路では規制が入ったら身動きが取れなくなりますし、何と言っても安全のためなので、大きな事故を起こすリスクを考えれば安い出費ではないかと思います。
僕はタントに乗っており、住んでる地域も年に1回雪が積もるかどうかのところに住んでいます。
それでも、スタッドレスタイヤは毎年履いています。
タイヤとホイールセットで4本4万円以下で購入。3年くらいは問題無く使えました。
こう考えれば、1年で約1万ちょいですので、あまり気にならないかもですね!
僕は『オートウェイ』というサイトで購入しました!
種類も豊富で対応も良かったので、スタッドレスやホイールを検討中ならどうでしょうか?
実際の注文の流れを記事としてまとめましたのでご覧下さい!
格安タイヤ通販『オートウェイ』の評判は?実際にスタッドレスタイヤセットを注文しました

タイヤチェーンも常備しておけば完璧!?
凍結路面、積雪をとっても最強に効果があるのはタイヤチェーンです。
あと、30センチ以上の積雪などでタイヤが完全に雪の上に乗る状態ではチェーンしか効果がありません。
スタッドレスタイヤでも凍結路面を走ることは出来ますが、安心はできないんですよー。
対応できる限界というものがあるので過信はできないんですよねぇ!
よっぽどは良いんですが、どちらが安全か?と聞かれたらタイヤチェーンの方が強いです。
やはりタイヤはゴムなので、ゴムと氷だと絶対滑らない!とは言い切れません。
しかし、タイヤチェーンだと、たとえ氷が張っていても、金属チェーンと車の重みで砕いてくれます。
すると、金属とアスファルトが接することになるので、滑りにくくなるんです!
でも、タイヤチェーンの場合はデメリットもあります。
ゆっくりしか走れないのと振動が大きい事でしょうか。
「雪道なんだからゆっくり走って当然だろ!」
と思うかもしれませんが、高速道路で規制が入った時にチェーンしか持ってないと、ジャランジャラン言わせながら走るしかありません。
ゆっく〜りと、車内への振動に耐えながら・・・笑
実際にそのような車を見た時は「不便だなぁ〜」と思いましたねー。
僕はその時スタッドレスタイヤだったので、普通に80キロぐらい出して走っていました。
結局のところ、スタッドレスタイヤを履いて、タイヤチェーンは車に乗せておくのが最強ですね!笑
→非金属タイヤチェーンおすすめ7選!簡単取付タイプや静粛性に優れたものをご紹介
最後に
凍結路面での運転のポイントと、備えについて書いてきました。
- 急加速、急ブレーキなど『急』のつく動作はしない!
- クリープ現象で発進する
- 『SNOW』モードを活用する
これら3つを活用すれば、スリップする確率を少しでも減らすことができます。
これに加えてタイヤチェーンやスタッドレスタイヤを使うことで、リスクを最小限までなくすことが可能になります。
しかし、どれだけ良いタイヤやチェーンをつけても、自分が気をつけて運転しないと危険は変わりません!
一番怖いのは、「俺は大丈夫だから」という過信です。
運転中は、もしかしたら凍ってるかも?だったらゆっくり慎重に走ろう!
ってくらいの方が安全に運転できますので、心掛けるようにして下さいね。
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