30センチ以上の積雪や、ツルツル氷が分厚くしかれたアイスバーンでは、スタッドレスタイヤよりもタイヤチェーンが最強です!
と言うよりもここまでくると、チェーンじゃないとダメ!って感じでしょうか。
スタッドレスはあくまでもゴムなので、氷の上に乗ったら滑っちゃう可能性もあるんですよねぇー。
なので、そんな事態に備えてタイヤチェーンを常備しておくととても安心です。
→路面凍結時に運転する際のポイント!いざという時のために備えが大事
チェーンと言っても大きく分けて以下の3種類あります。
- 金属チェーン
- 非金属チェーン
- 布製タイヤカバー
今回は、これらの違いと性能を比較して見ていこうと思います!
ちなみに先に言っておくと、『非金属チェーン』が一番おすすめになりますね〜。
少し収納のスペースは必要ですが、装着しやすさ・静粛性・グリップ力の面で最もバランスの取れたタイヤチェーンです!
→非金属タイヤチェーンおすすめ7選!簡単取付タイプや静粛性に優れたものをご紹介
金属チェーン
名前の通り金属で作られたチェーンですね。
メリットとデメリットで比較してみましょう!
【メリット】
- 積雪、氷上での走破力が高い
- 値段が安い
- 収納がコンパクト
【デメリット】
- 振動や音で乗り心地が悪い
- 取り付けにコツがいる
- ホイールに傷が入る可能性
一般的にタイヤチェーンと聞くと、この金属製を思い浮かべるのではないでしょうか?
金属チェーンの場合は、雪やアイスバーンでもお構いなく、ゴリゴリ削って進んでいくので、効果は最も高いと言えます!
ただ、金属なのでジャラジャラ音がしたり、運転していて振動が凄いです。
これで運転する時には、時速20〜30キロは出すでしょうから、「ガタガタガタガタ」凄まじいんですよねー。
1人で乗るぶんには我慢すれば良かったんですが、今は家族もいて小さな子供のことを考えると、金属は正直厳しいです。笑
でも、どのチェーンをとっても走破力はトップクラスなので、最終手段として使うのには良いかもしれません。
金属チェーンにも亀甲型とラダー型(はしご型)があります。
ラダー型の場合だと、縦方向にチェーンが走っていないため、横滑りに弱いです。
なので、選ぶとしたら亀甲型がオススメですね。
金属チェーンの場合、取り付ける時にもちょっとしたコツが必要になります。
慣れるまではもたつくでしょうし、何と言ってもチェーンは形状がありません。
どういうことかと言うと、チェーンをグシャっとした場合にどこがどこだか分からなくなっちゃうんですよね〜。笑
広げようとしても絡まってイライラしたりもあるでしょう。
その反面、収納時にはコンパクトにできるので、トランクを占領しなくて済むのは良いですね。
→金属タイヤチェーンのおすすめ5選!装着性・グリップ力に優れた亀甲型はコレ!
非金属チェーン(ゴム、ウレタン)
ゴムやウレタンの材質で出来たチェーンで、最近多く出回っています。
【メリット】
- 振動、音が少ない
- 取り付けが簡単
【デメリット】
- 値段が高い
- 耐久性が悪い
- 保管場所を取る
ゴムやウレタンで作られてるので、正直心許ない。
と言うか「大丈夫か?」なんて思いそうです・・・
でも、案外丈夫に作られているんですよ〜。
しかも、金属チェーンには負けますが、雪道でもしっかりと止まってくれます!
金属チェーンに比べ、アイスバーンなどの氷上ではちょっと不安が残るかもですが、スタッドレスタイヤよりも効果は高いですね。
何と言っても、振動の少なさと、取り付けの簡単さが最近金属チェーンよりも使われてる理由ではないでしょうか?
僕が以前、規制の入った高速道路をスタッドレスタイヤで走ってたんですが、前に妙にトロトロ走ってる車が。
「ガシャンガシャンガシャン」と音を立て、車内の人は振動で体が跳ね気味で走ってるじゃないですかー。笑
おそらく速度は30キロぐらいじゃなかったですかねぇ。
「不便だ・・」
僕はそれを見て金属チェーンはいらないかなと思いましたね。笑
非金属チェーンの場合は速度規制が金属チェーンよりも遅く、40キロ以上で走ってはいけません!
それ以上で走ると、磨耗が早まったり、走行中に切れたりするので大変危険です。
その速度規制を除いては、嫌な金属音も無いし、振動も体が揺れるほどではありません。
あと、非金属チェーンは取り付けがワンタッチのものが増えてきたので、簡単に装着できるようになりましたね!
しかも、金属チェーンにと違って形状がはっきりしています。
何がどこの部分で〜。と言うのがすぐ把握できるのも取り付けやすさの1つですね!
ただ形状が崩れない分、サイズ的に大きくなってしまいます。
トランクルームの場所を取るのは、あらかじめ割り切っておくしかないですねぇ〜。笑
→非金属タイヤチェーンおすすめ7選!簡単取付タイプや静粛性に優れたものをご紹介
布製タイヤカバー
布で出来ており、タイヤ全体にかぶせて使用します。
チェーンというよりかは、その名の通りカバーって感じですね。
【メリット】
- 取り付けが簡単
- 軽くて持ち運びが楽
- 乗り心地が良い
【デメリット】
- 金属、非金属チェーンに比べ効果が薄い
- チェーンとして認められない場合もある
タイヤカバー表面には特殊な加工がされており、スリップを防ぐ効果があります。
その効果は金属、非金属チェーンにも負けないくらいです。
でもやっぱり、アイスバーンなどのツルツル氷上では不安が残りますね〜。
しかも、『布カバー』って言っちゃってますから、チェーンではないんです。
なので、高速道路とかでチェーン規制が入ってカバー装着しても、チェーンとして認められない場合があります!
それだと、なす術無く立ち往生になってしまうので大変ですよね?
取り付け簡単、静か、乗り心地が良い反面、そのような落とし穴があるんです!
チェーン規制とかがよく入る地域とかに出かける際には、布カバーに加え、チェーンもトランクに潜ませておいた方が良いです。
布カバーはとても小さくすることができるので収納場所には困りません!
助手席のシート下とか、背もたれ後ろのポケットにも入りそうなぐらいなので、その点では非常に助かると思います。
チェーンの寿命は約5年
これらのタイヤチェーンの寿命は約5年と考えて下さい。
使用年数に関わらず、5年と考えた方が良いですね。
金属はサビるでしょうし、ゴムも劣化しますからね〜!
あとチェーンをつけたまま、雪や氷が無い状態の路面を走ると、著しく寿命を縮めますので注意して下さい!
特に金属チェーンに関しては、乾燥路面を数キロ走っただけで切れた。という事例もあるくらいですから。
タイヤチェーン全般に言えることですが、あくまで応急処置なんですよね。
必要な時以外はその都度チェーンを外して、こまめな脱着が必要になってきます。
最高速度は50キロ以下で走る
タイヤチェーンを装着した状態で出していい速度は時速40〜50キロが最大です!
それ以上のスピードを出すと、チェーンが外れたり、寿命を著しく縮めて最悪切れてしまいます。
誰でもチェーンを装着してすぐはゆっくり走りますが、慣れてくるとスピードを上げたくなるものです。
そこが高速道路ならなおさらですよね〜。
その気持ちをグッとこらえて、規制速度を守ることが大切です。
非金属チェーンが最も使いやすい
金属チェーン、非金属チェーン、布カバーの3つを比較してきました。
最終的には、非金属チェーンが最も優秀だと思いましたね。
耐久性もそこまで良くなく、収納場所も取るのになぜ良いのか?
それは快適性と取り付けやすさです!
人ってのは不快な思いをしたくないので、どんだけ安全と言っても、金属チェーンの振動は不快に感じます。
一方、非金属チェーンだと、少しの不快感はあるかもですが、金属に比べると全然良いです。
それでいて、積雪での効果もあるんですから良いですね。
あと、タイヤチェーンは頻繁に脱着が必要になってくるので取り付けのやりやすさはかなり大事です。
ちょっとしたコツをつかんでしまえば、チャチャっと交換できるようになるので、脱着のたびにイライラする事もないでしょう!
最後に
タイヤチェーン3つに関して比較してきました。
僕が最終的に出した1番オススメは『非金属チェーン』でしたが、その人の好み、環境によって変わってきます。
自分に合ったチェーンを見つけ出し、車に常備しておくと安心ですよ!
あと、チェーンは駆動輪2本のみに装着するので、残り2本のタイヤはノーマルタイヤになります。
これだと、せっかく前輪はOKなのに、後輪がズルズルです〜!って事になるかも。
金銭的に余裕があるのなら、スタッドレスタイヤを履いて、非金属チェーンをトランクに忍ばせておく。
これが最も安心して、冬の道路を攻略する組み合わせだと思っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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