ブレーキは勢いのついた車を止めるためにかなり大事ですよね。
特に子供や動物が飛び出して来た時や、信号などで絶対止まらなければならない時にブレーキが効かないとヤバイです。
その性能を保つには、ブレーキフルードを定期的に交換しなければなりません!
ブレーキの仕組みは簡単に言うと、
- ブレーキペダルを踏む
- フルードが各ブレーキに行き渡る
- ピストンをディスクに押し付けて止まる
このように考え方はとてもシンプルで、このブレーキフルードが大活躍します。
ブレーキフルードはブレーキオイルとも呼ばれたりしますねー。
車のキャリパー、ドラム式やバイクなど油圧ブレーキの全てにおいて使われています。
そして、このフルードがないとブレーキが効かないので、かなり重要なものなんですね。
しかし、このブレーキフルードをいつ、どのくらいの頻度で交換しなければならないか?の判断は難しい面があります。
なので、今回はブレーキフルードの交換時期について書いていこうと思います。
車検ごとの交換が基本!
ブレーキフルードは、車検の2年ごとに交換するのが基本になります!
ブレーキフルードには吸湿性があり、運転しなくても劣化してくるものなんです。
なので、ディーラーでは車検を受ける時に、ほぼ強制的に交換されたりするんですよ。笑
安全性を確保するためのお約束なのでしょうか。
この前、新車から3年たつタントをダイハツディーラーへ車検に出しました。
すると、車検見積もりの中にブレーキフルード交換の文字が!
「この車まだ15000kmしか走ってないし、フルードも汚れてませんよ?」
てな感じで、やんわり車検費用を削ろうとしたんですが・・・
「うちでは、車検ごとに必ず交換する決まりなんですよ!」
と即答されました。笑
- 劣化の判断が難しい
- ブレーキに関わる部分
てことで、毎回交換してるんだと思います。
もし、車検を受けた後に「ブレーキが効かない!」と言われても困るからでしょうからね〜。
それで事故になんてなった日には目も当てられず、責任問題にもなりますから。
それだけ大事ってことですね!
この反面、ユーザー車検や個人店で車検を受けた場合は交換してない車もあります。
そんな場合は、最低でも4〜5年では交換するようにしましょう!
僕自身、今乗ってるムーブに関しては、4年間交換してなかったんですね。
エンジンオイル交換はジェームスでやってるのですが、毎回のように
「ブレーキフルードが汚れてるので交換した方がいいですよ!」
と作業員に言われてましたが
「ブレーキの効きは問題無いし大丈夫ですよ〜」
てな感じで交換費用を渋ってやってなかったんです。
そして4年後の車検の時には、業者から事前に連絡が無いまま交換されてました!笑
あとで話を聞いたら、もう交換するしか道が無いくらい劣化してたっぽいです。
このように、本人が気付いてなくてもブレーキフルードは劣化するものなので、定期的に交換した方が確実ですね!
2年以内でもフルード交換が必要な場合もある
2年経ったら交換しましょう!と言いましたが、これは基本的な考え方です。
例外もあって、運転の仕方や環境でもブレーキフルードは劣化します。
なので、2年経過してなくても交換時期になる場合もあるんですよ。
この劣化を判断する方法は
- リザーバータンクの量
- ブレーキフルードの色
これら2つで判断することができるので、ご紹介しますね!
リザーバータンクの量で判断
まず誰でも確認できるブレーキフルードの量です!
ボンネットを開けてエンジンルームの奥の方を見ると、白い半透明の容器みたいなのがあります。
これがリザーバータンクと言って、ブレーキフルードを溜めておく部分ですね。
タンク側面に『MIN』『MAX』と表記されています。
このレベル内にあればOKです!
しかし注意すべきなのは、徐々に減っていないか?です
ブレーキフルードは交換する際は、ブレーキを踏んでない状態で『MAX』の位置まで入れます。
これが1週間、2週間と経過すると共に減っていくなら問題ありですね!
基本的にブレーキフルードが減るのは、ブレーキパッドが減ったぶんだけ少しずつ減ります。
ブレーキパッドはそんな簡単に減るもんじゃないので、1ヶ月くらいで目に見えるくらい減ってるのは異常です。
そうなると、どこからかフルードが漏れてる可能性があるので、すぐに交換か補充が必要です!
もちろん、交換するだけでなく減った原因を特定することが大切ですよ。
でも、とにかくブレーキフルードを補充しないとタンク内が無くなり、最悪ブレーキが効かなくなります!
日頃からリザーバータンクの量を確認しておけば
「んっ?なんか急に減ったな!」
というのがわかるので、異常にすぐに気付く事が出来ますね。
ブレーキフルードの色で判断
リザーバータンクの量を見たらついでに色も点検して下さい!
ブレーキフルードの劣化は色でも見分ける事が出来ます。
交換してすぐは、ほぼ透明の状態ですが、劣化すると下のように変化していきます。
透明→黄色→ 茶色→ 黒色
ほとんどの車が黄色の状態である事が多いです。
これが茶色になれば明らかな交換時期。
黒色だと危険なので即交換となりますね〜。
僕の車も紅茶よりもちょっと薄いくらいの茶色までいった事はありますが、黒くなってる車は見たことありません。笑
もしあなたの車のフルードが真っ黒になってたとしたら、すぐに交換してもらいましょう!
劣化すると最悪ブレーキが効かなくなる!
ブレーキフルードが劣化して一番怖いのが、フルード内に空気が混じることです!
本来なら経路内はフルードのみが存在してる状態です。
その中に空気が入ってしまうと、フルードの力がブレーキに伝わらなくなるので、ブレーキが効かない状態になってしまうんですね。
大量の空気が混入してしまう原因は、交換した時のミスやタンク内が一度空になった場合などがあります。
ブレーキペダルを踏んだ時にフワフワした感じになって
「しっかり踏んでるつもりなのに、ブレーキの効きが悪い!」
という場合は、ブレーキフルード内に空気が混じってる可能性があります。
そうなると、経路内のエアー抜きが必要になりますが、面倒くさいのでいっそのこと全交換した方が良いですね〜!
また、ブレーキフルードは少しずつ水分を吸収していくと説明しました。
ブレーキフルードに水分が混じってくると、フルードが沸騰してしまい、その時に発生する気泡でブレーキが効かなくなる恐れがあるんですね!
これをベーパーロック現象と言います。
普通ならブレーキフルードの沸点は約200℃ですが、そこに沸点100℃の水が混じるとどうなるでしょうか。
沸点が190、170、150℃と下がっていきますよね?
その状態でブレーキを多用して、温度が上がってくるとブレーキフルードが沸騰して気泡が発生するというわけです!
僕のように、普通に街中を走ってるならばこの現象になる事はよっぽどありません。
しかし、高速道路でブレーキをよく踏んだり、急な下り坂の連続でブレーキを踏みっぱなしにするなら要注意ですよ!
どんどん温度が上がるので、ベーパーロック現象を引き起こす危険があります。
高速走行や下り坂で減速したい時には、エンジンブレーキを使うとベーパーロック防止にも燃費向上にも役立ちますよ!
→自動車のエンジンブレーキで燃費向上できる!メリット・デメリットは?
あと、ブレーキフルード内に水分が増えてくると、内部にサビが発生しやすくなり、液漏れの原因にもなるので、早めに交換してもらった方が良いですね。
ブレーキフルード交換は難しい?
ブレーキフルードの交換は簡単ではありません!
上でも説明したように絶対に経路内に空気が入ってはいけないので、確実な作業が必要になります。
そのためには2人作業でタイヤを一輪ずつ外し、1人はブレーキを繰り返し踏みながら、もう1人が古いフルードを受けるようにするので大変なんですよね〜。
僕のタントがこの前車検だったのですが、ディーラーでも3000円ちょいでやってくれました!
これが普通車になると、もう少し高くなるでしょうがそこまで高くありません。
オートバックスとかでも同じくらいの価格か若干安いくらいですが、ちょっと信頼性に欠ける部分もあるんですよ。
ディーラーはリザーバータンクから、各ブレーキの経路内すべてを交換します。
しかし量販店などでは、タンク内だけ新品のブレーキフルードに交換して完了ー!というところもあるそうです!
そんないい加減な作業をするお店は滅多に無いと思いますが、絶対ではありません!
おすすめはディーラーで車検を受けた時に確実に交換してもらう事ですね!
お金が掛かるから「まだ交換しなくていいよ!」とするのでなく、素直に交換してもらった方が絶対いいですよー。
最後に
怖いことを書いてきましたが、正直ブレーキが効かなくなる事は稀です。
しかし、万が一にもブレーキが効かなくなると、命に関わることなのでフルードの交換時期を見極め、早めの交換を心掛けたいですね!
あとは、ちゃんとした整備工場にやってもらう方が確実ですよ。
自分でやろうとしても部品代とかフルード代とか合わせれば、あまり大差ありませんので〜。笑
僕も色々とメンテナンスはやってるつもりですが、足回りやエンジンなどの重要な部分は専門の人にお願いしています!
最後まで読んで頂きありがとうございました(^ ^)
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