ヘッドライト加工でカスタムをしようと思ったら、殻割り作業は必須になります。
殻割りとは、ヘッドライトのレンズと本体を分解するということです!
分解してライト内にLEDやイカリングを仕込むわけですからね〜。
初心者にはとっつきにくい殻割り作業ですが、慎重に作業すれば誰でも出来ますよ^ ^
そこで今回は、ヘッドライトの殻割り作業について書いていこうと思います。
業者に頼むと、殻割り作業だけで10000円〜工賃を取られるとこが多いので、そこだけでも自分でやっておけば、その分他のパーツ代に回せるので美味しいですよ。
ヘッドライトを温めて殻割りするのが一般的!
さぁ、ヘッドライトの殻割りを始めましょう!
でも、どうやって分解するの?と疑問に思うでしょう。
今回紹介するのは最も一般的な方法で、『温めて殻割りする方法』です!
ヘッドライトのレンズと本体を接着してる部分には、上の写真のような『ブチルシール』と呼ばれるものが使われており、熱を加えることで柔らかくなります。
そして、温度が常温くらいの時には固まってしまうシール材です。
なので、このブチルシールを温めて柔らかくした状態で一気に分解しよう!という方法な訳ですね〜^ ^
というか、僕はこの方法以外の殻割りはわかりません。笑
殻割り出来るライトと出来ないライトの違い
9割以上のほとんどの車は、このブチルシールが使われてるので、今回の方法で問題なく殻割り出来ます!
しかし、中には熱を加えても柔らかくならないシール材が使われてる車種があります。 (現行ハリアー、CX-3、アテンザなど)
そう言った車種は、熱分解は不可能になるので、カッターで切断してやるしか方法がありません。
普通のカッターでは無理ですし、ノコギリなどでは切断面が荒くなるので、防水性が心配・・・
なので、超音波カッターと言うのを使うのが一般的ですね〜(^-^)
プラスチックがサクサク切れると言う高級ツールで、安くても30000円くらいします。笑
ヘッドライトの殻割りに必要なもの
今回のヘッドライト殻割りで準備するものを見てみましょう。
- ダンボール
- ドライヤー(ヒートガン)
- 養生テープ
- ヘラもしくは内張り剥がし
- プラスドライバー
- 軍手
大体こんなもんですかね〜。
そんなに高価なものは必要ないので、ほとんど買い足す必要もなくヘッドライトの殻割りが可能ですよ(^^)
●ダンボール
片側のヘッドライトが2つくらい入るサイズが好ましいです。
ドライヤーで熱を与える時に直接熱風が当たらなければ問題ありません。
逆に大き過ぎると熱が伝わるのが遅くなるので、大き過ぎず小さ過ぎずって感じでしょうか。
●ドライヤー(ヒートガン)
今回の主役?熱源になりますね。
業者はヒートガンを使う場合が多いようですが、個人宅にはそんなのありませんよね。笑
なので、ドライヤーで十分です!
ヒートガンの方が作業性は良いですが、温度が高い分レンズが溶ける可能性もあるので注意が必要ですね。
●養生テープ
殻割作業に集中していると、知らぬ間にレンズに傷が入ってしまうことがあります。
僕もそうだったのですが、工具で擦ったり、床面を引きずったりしてしまい傷が入ってしまいました。
それを防ぐために養生テープを使用します。
普通のガムテープでは熱でベトベトになったり、剥がしづらかったりするので、『養生用』のテープを使いましょう!
●ヘラもしくは内張剥がし
レンズと本体の隙間が閉じないよう間に差し込んで使用するためと、分解のためにも使います。
マイナスドライバーでも使えるんですが、当たる面積が小さいと、ライトが変形したりレンズが割れる可能性があります。
なので、なるべく幅広のヘラか、硬いプラスチック性の内張剥がしなどが理想です。
●プラスドライバー
熱分解する前にはヘッドライトについた部品を外します。
その時にドライバーをつかいますが、経験上よっぽどプラスドライバーだけでいけるはずです。
中にはクリップが付いた車種もあるので、そう言う場合はマイナスドライバーを使用すると良いですよ^ ^
●軍手
作業中はヘッドライトが触らないくらい熱くなります。
火傷防止のためにも軍手は必須です!
ヘッドライトの殻割り方法
それでは、次から殻割りの方法について説明していきます。
作業時間の目安としては、片側30分で左右合わせて1時間で終われば早い方です。
しっかりとヘッドライト全体を温める事が出来れば、さほど時間はかかりませんので、頑張っていきましょう(^-^)
ヘッドライトの外せる部品を外す
まずはヘッドライトについた外せるであろう部品を全て外します。
バルブ部分のフタやら、各バルブソケット、配線コネクターなどですね。
あと、HID用のバラストも忘れずに外します。
ムーブの場合は、プラスビス4ヶ所で留まっています。
この目的としては、開口部を増やして熱を伝わりやすくするためでもありますね。
また、ライト本体とレンズを数カ所でビス留めしてる部分があります。
これらのビスも全て外しておいて下さい!
ヘッドライトを温めてから殻割りをする時は、手早くする必要があるので、予め分解するだけの状態にしておくわけですね(^^)
レンズ面を養生する
上でも書きましたが、殻割りに集中するとレンズへの配慮が疎かになります。笑
そのため、レンズ面への傷を防ぐために養生テープをしておくと良いです!
この時ベッタリつける必要は無いので、軽く全体に被せる感じでOKですよ。
もしくは、僕みたいにレンズを研磨する予定の人は、最悪養生テープは不要になります(^^)
ヘッドライトのレンズを研磨すると、驚くほどキレイになるので、「この際やってみようかな〜」という方は以下の記事も参考にしてみて下さいね!
→ヘッドライト磨きで黄ばみを取り除く!耐水ペーパーからのコーティングまで
ダンボールにヘッドライトを入れて穴を二ヶ所開ける
ヘッドライトを殻割りするだけの状態にしたら、準備しておいたダンボールにヘッドライトを入れてみます。
そして、ドライヤーを差し込む部分をどこにするか決めます。
熱は下から上に行くので、下の方に穴を開けるのが良いですね(^^)
ドライヤーを寝かせて置き、差し込んだ時になるべく隙間が無いようにダンボールをカットして下さい。
この時、ドライヤーの熱風がヘッドライトに直接当たらない事も大切ですよ!
ドライヤーの熱であればよっぽど溶けることはありませんが、注意するに越した事はありませんので〜
あと、ダンボールの上部にも小さな穴を開けた方が熱の流れが良くなります。
なので、直径5センチくらいの穴を空けておきましょう!
この穴の位置に関しては、あまり気にする必要はないと思ってます(*´ω`*)
ドライヤーで約10分〜15分温める
ヘッドライトを入れたダンボールを閉じたら、ドライヤーをONにします!
時間にして、約10〜15分ほど温めて下さい。
温度計を入れて、約60℃まで温める!とか言うんですが、僕的にそこまでキッチリやる必要は無いと思ってます。
むしろドライヤーであれば、熱しすぎるという心配はありませんので、時間で確認。
まだなら再度プラス5分温める。といった流れのほうが効率的かと(^^)
手早くレンズと本体を分離させる
ドライヤーで約10〜15分熱したら、一旦ダンボールからヘッドライトを取り出します。
ドライヤーで熱したヘッドライトは非常に高温になってますので、火傷しないように軍手をつけて作業することをおすすめします!
すばやくダンボールからヘッドライトを取り出したら、スピード勝負でレンズと本体を剥がすように引っ張ります。
両手で引っ張ってビクとも動かないなら、十分に温まって無い証拠なので、5分追加とかで温めなおして下さいね(^^)
あと、ヘッドライトの殻割りは角部分からやった方が効率が良いです。
少し隙間ができたら、ヘラなどを間に差し込んでレンズが閉じないようにしてあげます。
この繰り返しで少しずつ殻割りしていけばOKです!
また、レンズと本体を固定してるビスを全て外しても、写真のようにツメで引っ掛ってる部分もあるので注意して下さい。
ツメ部分をヘラでめくるようにすると簡単に外せるので、慎重にレンズを殻割りして下さい!
半分をすぎてくれば、一気にベローンと剥がれるので、そこまでの辛抱ですね〜。
ヘッドライトが温まり、シール材のブチルが柔らかくなってれば少なからずレンズが動くはずです。
そうなれば、あとはゆっくり慎重に作業すれば、無事に殻割りができますよ(^^)
一回で殻割り出来る事は少ないので、ブチルシールが硬化してきたら、再度ダンボールに入れて温めるのを繰り返して下さい!
ブチル材にゴミなどつかないように注意する!
ちなみにヘッドライトを殻割りした後の事です。
ライト本体の溝部分とレンズにはブチルが残りますよね?
とにかくこれがベタベタして厄介!
ティッシュペーパーや紙類がつけば剥がせなくなりますし、ホコリやゴミも付着しやすいです。
ヘッドライト加工して元に戻す時にシール不良の原因になるかもしれないので、異物がつかないように注意するべきですね〜。
ブチルを新しくやり直すのであれば、殻割りした直後にヘラなどで削ぎ落としておくのも有効ですよ(^^)
最後に
ヘッドライトの殻割り方法について書いてきました。
ヘッドライト加工のDIYは難易度が高めですが、やってみると達成感が違います!
その第一歩として大事なのが、今回解説したヘッドライトの殻割りです。
いきなり自分の車のライトを外してやるのはリスクが高いので、中古ライトを準備した上で殻割りにチャレンジすることをおすすめします。
以上、参考になれば幸いです(^^)
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