エンジンルームを覗くと、「警告!絶対に熱い時にはあけないで!!」との表記が。
車を停止した直後に、間違って触ると火傷するレベルに熱くなります!
これはラジエーターキャップという部品で、エンジン冷却水を冷却するラジエターについてるもの。
このキャップが意外と眼中にない場合が多いんですよ。僕もそうだったんですけど・・・
でもラジエーターキャップは、かなり重要な役割があるんです!
ざっくり言うとエンジンのオーバーヒートを防ぐ役割がありますね。
でも実際は、車検の時もあまり言われないし、ラジエーター液が漏れなきゃいいんでしょ〜。
みたいな感じで考えてませんか?
僕も今まではそんな考えで、1度も交換なんてした事ありません!笑
しかし、愛車ムーブをメンテする中で色々と調べてみると、「交換したほうが良いんじゃないか?」と思い交換しました!
なので今回は、ラジエーターキャップの交換時期や、その効果・交換方法について書いていこうと思います(^^)
ラジエーターキャップの交換時期
いまいち決まった交換時期というのは、知られていませんね。
エンジンオイルや冷却水という定番メンテは、嫌でも目につきますが、ラジエーターキャップは目立ちません。笑
今回交換したキャップには、『1年に1度交換しましょう!』と書いてありました。
ラジエーターキャップの構造は、主に漏れを防ぐゴム製のパッキンと、圧力を調整するスプリングからなっています。
車を走らせるに関わらず、劣化してくるものです。
スプリングもヘタる可能性がありますし、特にゴムなんかは経年劣化も十分に有り得ます!
ゴムが劣化してくると、冷却水が漏れてエンジンが十分に冷却されない状態になり、最悪オーバーヒートになる恐れがあるんですね〜(-_-;)
なので、定期的に交換したほうが良いのは間違いありません!
でも、この製品メーカーの通り、1年おきに交換する必要性は無いのでは無いかと思ってます。
実質、今まで自分で交換した事無かったわけですしね〜笑
車検の時にちゃっかり交換されてる場合もありますが、僕の場合ケチって車検を通してるので最低3年は無交換ってわけですよ!
10万キロ走行オーバーのムーブで不具合が無いので、交換時期の目安としては、少なくとも車検ごとに交換しておけば安全って事になりますね。
または、日頃から車に乗る機会が多く、頻繁にエンジンを始動したり停止したりする人は、1年毎に交換しても良いかもしれませんね〜。
価格も高いもんじゃないし、交換も一人ですぐ出来るので、予防で交換しておくと安全です(^^)
効果や役割は?
ラジエーターキャップの役割としては、『密閉弁、加圧弁、負圧弁』の3つがあります。
密閉弁に関しては、文字通りエンジン冷却水を漏れないようにする役割ですね!
当然ラジエターから液が漏れてきたらダメなので、必要な事です。
あとの加圧弁と負圧弁がラジエーターキャップとして重要な役割があります。
通常エンジンは高回転で回るため、温度もすぐに100℃近くまで上昇し、普通ならば沸騰してしまいますよね?
冷却水が沸騰してしまうと体積が大きくなり、ラジエーター内で逃げ場が無くなって、ラジエーター本体の破損や経路からの漏れなどの不具合が発生します。
ラジエーターキャップの『加圧弁』の役割は、冷却水の圧力を高める事により、沸騰する温度(沸点)を上げる事!
そうする事で、100℃を超えても冷却水としての機能を果たす事が出来るんですね〜。
ラジエーターキャップの設定圧力以上になった場合には、経路保護のためにリザーバータンクへ冷却水を逃がす役割もあります!
高温になったエンジン・冷却水は、今度は当然温度が下がってくるので、体積が通常に戻りラジエーター内は負圧になってしまいます。
負圧になった状態で運転を続けると、冷却不足や最悪ラジエーターが破損する原因になるのでよろしくありません!
そこで登場するのが『負圧弁』ですね。
ラジエター内が負圧になると、リザーバータンクから必要な分だけ冷却水を戻してくれる役割があるんです。
普段何気なく運転してますが、このラジエーターキャップが冷却水の圧力を制御してくれているから、高温でもオーバーヒートしないでいられるわけですね〜。
この仕組を知って、僕は「ラジエーターキャップが壊れたらヤバイな・・」と思いましたよ(^_^;)
ラジエーターキャップの交換方法
では次はラジエーターキャップの交換方法です。
ボンネットを開けると、手前の方にひし形っぽいキャップがありますね。これです。
キャップの交換自体には工具も必要ありませんが、注意点以下の注意点は必ず守る必要があります!
・必ずエンジンが冷えてる時に交換する ・適合型式を必ず確認する!
エンジンが冷え切ってない状態で、キャップを外してしまうと、高くなった圧力の影響で液が吹き出してくる可能性があります!
横から垂れるくらいならマシですが、目に入ったり、キャップが飛んできたら非常に危険ですので、必ずエンジンが十分に冷えてから作業します。
車によってラジエーターキャップの形状や設定圧力が違うので、違う適合のものをつけると正常に作動しない恐れがあるんです。
オートバックスなどに行けば、ラジエーターキャップ売り場の所に、車種別適合表みたいのがあるので、必ず適合したものを購入する必要がありますね〜。
わからなければ店員に聞くか、もしくは全てお店におまかせするのも良いかもしれません。
ちなみに僕は、適合表を見て買いました!
表紙には『ダイハツ車』と書いてありませんでしたが、適合表には対応品と記載してあったので、やはりしっかりチェックした方がよいですね(^o^)
ラジエーターキャップ取り外し
十分に冷えたエンジンではよっぽど大丈夫ですが、一応いらないタオルなどで覆ってから緩めていきます。
普通に反時計回りに回してください。
押したり引いたりなどの特別なコツはありません!ひねるだけです。笑
約60°くらい回したら「カコン!」と手に感触があるはずです。
僕は「これで外れるな!」と思ったんですが、実はそうではなく、そこは『圧抜きの位置』だったんですねー。
万が一圧力が高くても横から吹き出るだけで、キャップが顔めがけて飛んでくる心配はありません。
ラジエーターキャップを外すには、もう60°くらい回す必要があります!
僕も少しやっちゃったんですが、決して無理して外そうと思わないで下さいね。笑
ここでラジエーター本体を壊したら、走れなくなるので・・・
もう一度、反時計回りにひねってあげると、さっき同様手に感触があるはずです!
この状態になれば、ラジエーターキャップを外すことが出来るので、そのまま外して下さい。
上に引き抜くと外れますよ。
こんな感じですねぇ〜。
結構黒ずんでるのがわかるレベルです。笑
今回外したラジエーターキャップと、新品のキャップの比較です。
並べてみると一目瞭然でしょうか。
明らかに劣化してそうですね。笑
正直手で触った感じでは、わかりませんでしたが、おそらくパッキンも劣化してると思われます。
新品キャップを取り付け
新品の取り付けは、外した逆の手順でやれば大丈夫なので簡単です!
今度は時計回りに回して固定するんですが、少し押さえつける感じで回すとスムーズですよ(^o^)
さっきは60°付近で止まりましたが、今回も同じ感覚があります。
この時は気にせず一気に固定の位置まで回してもOKです!
ラジエーターキャップの交換は完了です!
純正?のキャップよりもキレイになったし、なんだかレーシーな感じになりましたね。笑
今回は予防でのキャップ交換ですが、不具合が起きる前に交換する事は、大切なメンテナンスの1つです。
あなたの車も、全く交換した形跡がなければ、一度リセットするためにも交換してみてはどうでしょうか(^o^)
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